「……………」
自分の体が結構デカいにも関わらず両腕をのばしてもなお余白有り余るこのでかいベットの本来の持ち主はついしがたこの家から姿を消したばかりだ。
緊急任務、という、特級呪術師に腐るほど舞い込んでくる任務の山。ヘラヘラしながらも己の任務の何十倍も多数の呪霊をバンバン払っているのを思うと頭が上がらない。
が、それとこれとは別として。
「…デカい、寒い」
寂しい。
自分勝手な欲望が無尽蔵に湧いて己の体に巣食う。どうしようも無いことにもんもんと無い頭を使うならさっさと寝て明日元気に五条を迎えた方がイイに決まっているのだ。
が、ままならないのが人間である
「………あ~~~あ」
いつも五条と取り合いをする毛布を自分の体にまきつけそのまま膝を抱えるように丸くなる。
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