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    neno

    たまに腐向けの奴あげます。
    @tonkatu517

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    neno

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    急に司視点。完結!
    全部後でまとめてくる!
    類が攻めっぽくないかも…。

    #類司
    Ruikasa

    甘えたがり③だいぶ長い時間居座ってしまい、そろそろ帰ろうという頃だった。オレが空っぽになった弁当箱を持っていたランチバッグに入れて立ち上がったそのとき、窓から見える空が光る。そして少し遅れて大きな雷の音がした。がたがたと窓が揺れて、どうやら風もよく吹いているようだった。
    「あー…そういえば、昨日の天気予報見てなかったな」
    大雨に強い風に雷。
    恐らく類に傘を借りさせてもらっても間違いなく家に着く頃にはびしょびしょに濡れてしまうだろう。そう思うと少し億劫になって憂鬱な気分が声に出た。
    「………」
    「類?」
    類が急に黙り込んでしまうので不思議に思って名前を呼びかけた。類の顔を覗き見るといつもゆるりと笑っているその口元が珍しく結ばれていて。
    やはり端正な顔立ちをしていると思う。類が集中していることをいいことに類の顔をじっと眺めていた。
    今、こいつはオレの恋人なんだな、頭の中でぼんやりと思う。形のいい唇に、筋の通った鼻、見れば見るほど完成されている。肌も綺麗だ。なぜ野菜を食べないのにここまできめ細かい肌なんだとついまじまじと見てしまう。よく見れば睫毛すらも長い。睫毛の影がその月のような目に落ちていて、いつの間にか目が合っているような気がした。
    「…司くん、そこまで熱心に見つめられると、照れてしまうんだけど」
    あと、その……近いよ。
    類にそうやんわりと嗜められてようやく我に返る。
    「す、すまん…っ!」
    「そんなに気にしなくていいから。とりあえず考えたんだけど、昨日はうちに泊まっていかないかい?」
    「え、しかし」
    「というか危ないから強制だよ。拒否権はなしね」
    それは流石に悪いと断ろうとするとすかさず逃げ場を塞がれた。オレが類のことを恋愛的に想っているのかはまだわからない。わからないままだが、なんとなく、落ち着かなかったのだ。
    「でも、その…一応今オレ達、恋人だよな」
    「…うん?そうだよ」
    こんなペースで家に泊まるなんて、不健全ではないか。たしかに今までにも、類の家に泊まったりすることはあった。しかしそれは友人としてでしかないのだ。類が、あ、と声を小さく漏らした。類は賢いからオレの意図が多分伝わったのだと思った。もしかして、と類が口を開いた。
    「意識してくれてるの?」
    「うっ」
    あまりそこには気が付いてほしくなかったが、簡単に言えばそういうことである。図星をつかれて情けない声が出た。類はその様子を見て確信を得たようで途端に口を抑えた。類が、笑いそうなのを堪えているのだと悟った。
    「おい、笑うな」
    「……ふふ、つい、嬉しくってね」
    てっきりバカにされていたのだと思っていたオレは類の言葉がよくわからなかった。嬉しい?それはどういうことなのだろう。
    「司くんは、男同士云々よりも、ちゃんと恋人として見てくれてるんだね」
    「?当たり前だろう」
    「…そういうところが好きなんだ」
    「は」
    「いや、そういうところも、かな」
    突然の告白に呆然としてしまう。実は、予想はできていたのだが。しかしながら実感がなかったため、いきなり意図せず確証を得てしまった、という状況である。
    "僕のことが好きなの?"
    "……それはわからん…"
    "そこには言葉に詰まるんだねぇ…"
    昨日のやりとりが頭をよぎる。オレが類のことを好きなのかはわからない、そう告げると類はあからさまに落ち込んだ様子を見せた。あのとき、もしかしたら、類はオレのことを…と気が付いてしまったのだ。
    「僕は、ずっと、君が思っているよりもずーっと前から、君のことが好きだったんだ。最低だけど、代わりを用意しようとするくらいにはね」
    「少しも悪びれる様子が見えないんだが」
    「だって、全部君のせいだし、逃すつもりもないからね」
    オレにはなんとなく類が焦っているのがわかった。類が嘘をついていることすら、お見通しだった。だって今までの類は、恋人の話をするとき、ずっと申し訳なさそうな顔で笑っていたからだ。悪びれる様子がないのではなく、あえてオレにそう見えるようにしているのだ。自分勝手に見えて、いつだって選択権はオレに与えてくれる、類はそういう男だ。でなければ、こうやってわざとオレのせいにして、オレが類を振ったとしても後腐れがないようにするはずがない。そんなに不安そうな目をオレに向けるはずがないのだ。
    「…類」
    「なぁに、司くん」
    多分、類は。オレが拒めば、逃すつもりはないと言いながらも、それを受け入れるだろう。そして、黙って、離れていくのだろう。しかし類は、優しいやつだから、オレが友人としてそばに居てくれなんて言えば、ひどいなあ僕のことをなんだと思っているんだい、なんて返してくれる気もする。だから、類を好きじゃないなら、突き放してしまえばいい。最初はそばに居てくれはすれども、きっと、いつしか類から離れてしまうだろうけれど。
    ——オレは、許せなかった。
    もちろん類だけに我慢を強いることもだが、それ以上に、
    「オレから離れるな」
    「え、」
    「オレは、類がオレのことを好きなのかと思うたび、」

    「……嬉しかったぞ」

    緊張していたからか、少し声が掠れる。気まずい沈黙が流れた。もしかしたら類に聞こえていなかった?いや、聞こえたはずだと思いたい。耐えきれなくて、つい口を出してしまう。
    「おい!なんとか言ったらど…っ」
    類に抱きしめられた、と認識したのは類の肩に顔がぶつかってからだった。つよく抱きしめ返すと、類の心音がより大きく聞こえてきた。
    「…司くん…っつか、さくん…っ!」
    「……ふ、泣いているのか。かわいいやつめ」
    嗚咽混じりの声は、情けなくて、ひどく、いとおしかった。類の背中を優しくポンポンと叩く。しばらくしてから抱き締められた身体がようやく離された。類が涙に濡れた目をごしごしと擦る。
    「そうやって腫れると言ったのはお前だろう」
    少し呆れながらも類の目を指で優しく拭う。すると類は甘えるように擦り寄ってくる。それがまた類にしては変にかわいらしくて吹き出してしまう。その反応に類が不機嫌そうに見つめてくる。
    「…なに、笑ってるんだい」
    「お前も存外甘えたがりだと思ってな」
    「お前、も?じゃあ司くんも甘えるタイプなのかな?」
    「ふは、そうかもしれんな」
    今度は僕に甘えてね、そう拗ねるように言われてまた思わず吹き出しそうになる。その様子を見てさらに拗ねた類が、突然口付けてきて、オレの叫び声が木霊したのだった。
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    Replies from the creator

    neno

    MOURNING成人済みの付き合ってない類司のはなし。タイトル重そうに見えますがめちゃくちゃ明るい(?)普通の話です。
    ※成人済みしてる。
    ※めーっちゃ軽い嘔吐表現があります。
    復讐「る、類……急に起こしてすまん」

    今目の前でかわいらしく布団にくるまって、その隙間から僕を覗いているのは司くんである。司くんはお酒の飲み過ぎで昨夜の記憶がないらしく、起きたときに置かれていた状況を未だ飲み込めずにいる。司くんが言うには、起きたときに裸の僕がなぜか横に眠っていたらしい。驚いて自分が布団から飛び出すと、なぜか自分自身も脱いでいて、咄嗟に僕を叩き起こした、という話だった。
    「……その、昨日、なにがあった……?」
    「うーん、僕もあまりよく覚えてないな。たしか……、ああ、思い出した。昨日はむし暑かったから、二人で裸で寝ちゃったんだ」
     事実無根、すなわち嘘八百である。思い出したもなにも僕の頭にはしっかりと昨夜の記憶が刻まれていた。ついでに言うなら、昨日はむし暑くもなかったが、僕にとっても司くんに忘れられていた方が好都合である。それに、司くんにとってもそれが一番いいだろう。僕の言葉に司くんはあからさまにほっとした表情を浮かべている。
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    PROGRESS※18歳未満閲覧厳禁※

    2024/5/26開催のCOMIC CITY 大阪 126 キミセカにて発行予定の小粒まめさんとのR18大人のおもちゃ合同誌

    naの作品は26P
    タイトルは未定です!!!

    サンプル6P+R18シーン4P

    冒頭導入部とエッチシーン抜粋です🫡❣️

    あらすじ▼
    類のガレージにてショーの打合せをしていた2人。
    打合せ後休憩しようとしたところに、自身で発明した🌟の中を再現したというお○ほを見つけてしまった🌟。
    自分がいるのに玩具などを使おうとしていた🎈にふつふつと嫉妬した🌟は検証と称して………

    毎度の事ながら本編8割えろいことしてます。
    サンプル内含め🎈🌟共に汚喘ぎや🎈が🌟にお○ほで攻められるといった表現なども含まれますので、いつもより🌟優位🎈よわよわ要素が強めになっております。
    苦手な方はご注意を。

    本編中は淫語もたくさんなので相変わらず何でも許せる方向けです。

    正式なお知らせ・お取り置きについてはまた開催日近づきましたら行います。

    pass
    18↑?
    yes/no

    余談
    今回体調不良もあり進捗が鈍かったのですが、無事にえちかわ🎈🌟を今回も仕上げました!!!
    色んな🌟の表情がかけてとても楽しかったです。

    大天才小粒まめさんとの合同誌、すごく恐れ多いのですがよろしくお願い致します!
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    DONEritk版深夜の60分一発勝負
    第二十四回 お題:「スズラン」「休日」
    司視点⇒類視点 両想い
    開始が遅れてしまいましたが時間内にできました。
    GWを控えた、ある日のこと。
    オレは一人、自室の机で様々な本を開きながら唸っていた。



    そう。ちょうど、今くらいだった。
    ワンダーランズ・ショウタイムが結成されて。初めてやったショーが失敗して。
    お互いのことを知らずにぶつかり合って。それでもまた再結成して。
    そして、ワンダーステージのために、一所懸命ショーをやって。

    あの頃から1年が経ち、色んなことが変わった。技術面でも、精神面でも。
    そう。類と付き合って、もうすぐ半年が経つのだ。



    ハロウィンの出来事もあって意識するようになり。
    そのままこの思いを隠しておこうとしていたときに、類の方から告白されて。

    思わず泣きながら、OKを出したことは、今でもちょっと恥ずかしい出来事だ。



    付き合いだしてからも、演出面では一切手を抜かず遠慮もしない類だけれども
    それが終わると、とことん俺を甘やかすようになった。

    ちゃんと時と場所は考えて。褒める。撫でる。抱きしめるは基本。
    最初は本当に慣れないし居た堪れなくて、どうしても逃げ出したりする時もあったけれど、今では愛情表現だと受け止めることができ、自然と甘えることができるようになった。 3349