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    焦凍くんショタのモブ轟 めちゃくちゃ書きかけ

    テスト 悪夢を見る。
     泣いても叫んでも、そこは光も音も吸収してしているかのような暗闇だった。そこでは、轟はまだ十にも満たない子供で、逃げ遂せるだけの体力も、個性で退けるだけの能力も、誰かに助けを求めるだけの勇気もなかった。
     暗闇から細い何かが伸びて、それは手の形になった。黒い手は轟の足首を掴み、引き倒し、服を剥ぎ、手首を拘束し、素肌を汚していく。次第に手は胴体を形成し、脚を生やし、頭を付けて人の形になった。
     黒い人は轟を無理矢理割り開く。ぬるりと侵入を果たし、はぁと熱い息を吐き、どぷどぷと熱い精液を中に迸らせ、何も知らない轟を何度も何度も蹂躙し尽くした。可愛いね、焦凍くん、可愛いね。その言葉が呪いのように耳元で繰り返され、轟を恐怖で縛った。
    「——ッ!!」
     飛び起きたのは、人の形をした闇と目が合った瞬間だった。心臓がバクバクと脈打ち、全身にはびっしょりと汗をかいている。正常な呼吸も忘れていた。
    「は、っは、ぅ、あ、っ、は、……!」
     足首や手首には掴まれた感触が、全身には体を這う手の感覚が色濃く残っていた。轟の瞳からぼたぼたと涙の粒が落ちて、シーツを濡らす。口からはひしゃげた呼吸音がして、ただ息を吸い込むのみで吐こうとしない。
     それは、夢と言うにはあまりにも鮮明だった。何故ならそれは、事実だからだ。轟が十にも満たない時分のとき、実際にその身に起きた現実だからだ。夢を見るたび、その事実を忘れるなと夢が告げてくるのだ。
     早鐘を打つ鼓動を、急く呼吸を落ち着かせるように、窓から差し込んだ宵闇が、壁掛け時計の秒針がただ轟を宥めた。

     十数年も昔のことを再びよく夢に見るようになったのは、ここ最近巷を騒がせている事件のせいに他ならなかった。子供を狙った悪質な連続暴行犯。この地域の管轄である轟は、一層のパトロール強化に努めていた。
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