#1悪夢(6〜7)「ま、待って!!!」
秋山はベッドから飛び起きた自分に、ため息をつき頭を抱えた。もう幾度となく同じ悪夢を見続けている
【桐生一馬が死んだ】
ある日突然告げられたその言葉に秋山は後ろから鈍器で頭を殴られた様な衝撃を受けた
しかしすぐに思い立った
あの桐生が死ぬ訳がない、何かきっとのっぴきならない事情があってそういうことになっているんだ
だが、桐生の命が尽きた現場に居合わせた人間がいたとか、名のある医師の死亡診断書だとかそんな程度で桐生に近い人間がみなその死を信じ受け入れている様だった。
堂島大吾、冴島大河、そしてあの真島までもが桐生の死を受け入れていた
そう見せているだけで皆何かを隠している。そう思って暫く3人の動向を調べていた
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