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    ふじい

    小ネタとかポkかいたもの倉庫。

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    ふじい

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    セフレ両片思いのkbnkb。殺伐ぎみ、カさんがタバコを吸っている妄想設定なのでそれが好きな方は握手してください。

    ゴロゴロと空が重たく唸る。その音を聞きながら口の中の苦い煙を肺に吸い込めば、またすぐに空に閃光が走った。同時に煙を吐き出す。もしかしたらこの暗雲の上を伝説のポケモンが駆け抜け飛び回っているのかもしれない。そんな妄想をしながらボクは唸る空を見上げてタバコをふかしていた。
    雨はざんばらと降り、方向なんて関係なく巻くように吹き付ける。タバコの煙も吐き出すそばから風にかき消されていた。
    フゥ、とまた肺から煙を吐く。指先に挟んだタバコは既にちびて、根元まで紅く燃えようとしている。つまらない気持ちでその火を灰皿に押し付けた時、背後から声を掛けられた。
    「カブさん、濡れますよ」
    ベランダに顔を出したキバナくんが、ボクの肩に手を置いてそう言う。肩を覆う温かな、長くしなやかな腕。背後から抱きしめてきた若い男の張りのある腕を、タバコの匂いが付いていない方の手で軽く抓ると、「痛いな」などと笑う声が頭上から降ってくる。
    「カミナリ、すごいですね」
    「そうだね。ところで君、裸でベランダに出るのはどうなんだい」
    「カブさんがオレの服着ちゃうからじゃないですか。ひどい」
    「彼シャツっていうやつだよ。興奮する?」
    首を捻って彼を見上げてそう意地悪く笑い掛ければ、ボクの言葉よりも先に欲望を滲ませていただろうキバナくんのギラつく瞳に息を飲んだ。また、稲妻が辺りを一瞬強く照らす。その光を反射させた彼の青い目は宝石のように美しく、暗闇の中で光る罠のようだった。
    「すごく興奮する。カブさん、もう部屋に戻って」
    「キバナくん」
    「戻るよ」
    ゴクリ、とどこかで唾を飲み込む音がした。ギラギラとした目の前の青い閃光から目が離せない。肩を引かれて向き合うように抱き締められる。また、空が強く光った。
    「もしかしたら伝説のポケモンでもいるんですかね?」
    キバナくんのそんな言葉を聞きながら、温かなチョコレート色の肌に頬を寄せて、
    やっぱりこの子が嫌いだな、と思った。
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