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    awt48_hisame

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    MHA×刀剣クロスオーバー
    1A設定(今回は過去編のみ)でかっちゃん、デクくんと幼なじみ。

    MHA×刀剣クロスオーバー③③雄英生徒。1A。個性は審神者(何それ?ってなるため個性の名前を教えることはほとんどない)、任意の刀剣男士が憑依しそれぞれの得意とする戦い方が出来る。何も無いところから刀を取りだし桜吹雪と共に、それぞれの戦装束風の衣装に変わる。戦闘スタイルは刀で戦う近接型。にっかり青江を選べばはサポート特化でメインで出る仲間の邪魔にならない動きで翻弄する。室内戦有利夜目も効く。脳内で話す形でコミュニケーションが取れるため、太刀・打刀を選ぶときは毎回3振りで壮絶なジャンケンで使う刀を決めている。意識は半々、青藍が気を失えば刀剣男士が意識の主導をにぎれる。太刀は、屋外戦特化。動きは遅くなるが一撃一撃が重くなる。三日月は舞うような剣筋で余裕のあるように見せられる、鶴丸はトリッキーな動きを見せるが与える一撃は重い。一期は守る戦いを得意とする。個性による遠距離攻撃を斬る戦法をとって庇うことが多い。
    打刀はオールラウンダー。室内戦でも室外戦でも不利にはならない。長義は豪胆な太刀筋で叩き切る、殺意高めのバーサーカー気味、国広は居合メインの一撃必殺型、南泉は身軽でトリッキーな動きを混じえて動ける。
    それぞれ刀剣男士の実体化も可能だが、青藍から半径3m以上は離れられない。
    また、強度は高くないが結界も張れる。状態保存、守護などの効果の付与ができる(例えば毒煙の無いところで結界を張れば内側に毒煙を入らないようにできたりする)


    「じ!!……るじ!主!」
    「そう何度も呼ばなくても……青江?」
    誰かの呼ぶ声に誘われて目を開けば普段より低い位置から青江を見上げることになり首を傾げた。
    「良かった、また会えて嬉しいよ主」
    「青江、なんかお前大きくないか?」
    「いいや?主が小さいんだ。鏡を見てご覧」
    「幼く、っ、なんだこれ、どういうことだ?」
    「色々わかったことがあるんだ、一つ一つ聞いてくれるかい?」
    青江が語り出したのは、まさかとしか言いようのない事だった。
    まずひとつ、俺は人間として生まれ変わっていて天狐としての性質は微塵も残っていないこと。
    前の俺とは両親も違い、それぞれ陰陽師の家系の末端の生まれである事。
    「それとね、個性というものがあるんだ。正しくいえば異能だね。性格などを指す個性とは全くの別物、そして主の個性は僕達だ。僕たちを憑依させて戦うことが出来る。姿が見えなくても主が認識していれば頭の中で会話もできるよ」
    「僕、達?ハッ、宗近たちもいるのか?!姿は見えないが」
    「三日月さんたち、出てきても大丈夫だよ。さすがは僕達の主、飲み込みが早くて混乱も少ない」
    「はっはっはっ、どうあってもお前が始まりの刀なんだな、青江。羨ましい限りだ」
    宗近に。
    「よっ、驚いたか?まさか生まれ変わってまで共にいられるだなんて思いもしなかったぜ」
    国永。
    「再び、主のお力になれること大変嬉しく思いますぞ」
    一期に、
    「写しの俺でも、主の力にはなれる」
    国広、
    「巡り巡るえにしとは、こうも繋がるとは俺も驚いたよ」
    そして長義と
    「なーに、平静装ってんだ化け物斬り。誰よりもはしゃいでたのお前だろうが」
    南泉。
    「うっうるさいな猫殺しくん!黙っていてくれないかな」
    ふわり、桜吹雪と共に姿を現した6振りの刀たち。話しているうちに思い出した。出陣から帰ってきた彼らを迎えたその瞬間に本丸襲撃に遭い、満身創痍で動きが鈍い彼らを庇って槍に貫かれて死んだのだ。死んでもなお着いてきてくれた刀たちが愛おしくてならない。元より、俺以外の審神者に仕えるつもりはないと公言していたから、着いてきてしまったのもまあ納得は行く。
    「また会えて、嬉しい」
    ポロリとこぼれた涙が頬を伝うと同時にみんなに抱きつかれた。前は宗近よりも高い身長で簡単に抱きとめられたが、今の俺は青江の肘あたりに頭が来るくらいの小ささだ。当然受け止めきれないで倒れる。だが、そこは気遣いのできる俺の刀たち、しっかりぶつけないように守ってくれていた。

    「青藍〜!出久くんがってあら?また個性で呼べる神様増えたの?」
    「母さん。うん、今紹介した方がいいか?なんか出久が、って言いかけていただろう?」
    最期を思い出すと共に、今世ではどう言った境遇に置かれているのかも思い出した。母や父に伝えているのは刀の付喪神を呼べること。範囲は限られるが実体化も可能で、俺がこうして思い出すまでは青江だけとの面識があったこと。おおらかすぎる両親は最初は萎縮していたものの、そう肩肘張らなくても僕は神といえど末端だからねぇ、主の母君や父君に距離を置かれた方が寂しいなんて言う青江の言葉でまるでもう1人の息子同然に扱い出したものだから、あまりにもお人好しすぎると言うか、懐が深い。そういうところは前世と親が違ってもよく似ているよ、君になんて言われたが首を傾げるしか無かった。
    そして、今世では幼なじみと呼べる子供たちがいた。緑谷出久に爆豪勝己。出久は無個性で少し気の小さいところのあるもののヒーローに憧れている。勝己はいじめっ子気質だ。出久はよくその標的にされている。爆破という強い個性をふりかざす言わばガキ大将とも呼べる。2人とも俺と仲良くしてくれている数少ない友達だ。何せ俺は記憶が戻る前から妙に大人びていて子供らしくないところがあり遠巻きにされていて、ひとり遊びをしていたことが多かったからな。
    「あぁ!そうなの!出久くんが遊ぼうって電話してくれててね、どうかなーって思って。母さんへの紹介はまた後でもいいわ。お父さんにもテレビ電話してあげよっか」
    「あぁ」


    そしてその日は来なかった。


    「せいちゃん、これ全部くれるの!?」
    「あぁ。オールマイト、お前が好きだからやるよ。俺が持っているよりこのカードも喜ぶから」
    「ありがとう!宝物にするね!」
    「肌身離さず持って、勝己に奪われて爆破されないように大事にしまっておけよ?」
    「……うん。かっちゃんも、せいちゃんも強い個性があっていいなぁ。僕も無個性なんかじゃなかったらあぁやっていじめられたり、いじわるされたりされなくて済んだのかなぁ」
    「無い物ねだりは誰しもあるものだ。発現が遅いだけかもしれない、だからそう気に病むものじゃあないよ、出久」
    「でも、もう僕小学生だよ?4歳くらいに発現しないならってお医者さんに行っても個性は無いねって断言されちゃったし。……ぼくじゃ、ぼくじゃあ、おーるまいとみたいな、えがおで、ヒック、みんなを助けるヒーローにはヒックなれないのかなぁ」
    だんだん涙声になり最後は号泣しながらこぼれ落ちるように言葉を紡いだ出久を抱きしめた。個性がある俺にはかける言葉が見つからない。何を言っても、持っているからそんなことが言えるんだと言われかねない。もちろんそんなことを言うような子ではないけれど、それは感じてしまうものだろう。ただ、ただしゃくりあげて泣く出久の背中をさするくらいしか俺にはできなかった。
    「ご、ごめん!服ビチョビチョにしちゃって!」
    「気にするな、泣きたい時に泣けばいい。俺がそばにいた方が悲しい気持ちを分けっこできるからな」
    「せいちゃんは大人だなぁ。僕もせいちゃんみたいになりたい」
    「俺は俺、出久は出久の良さがあるから気にするな。お、もう帰るか」
    「今日はありがとう!また遊ぼうね!」
    「あぁ」
    そう言って出久と別れて、歩いて帰る帰り道俺の第六感が嫌な予感を告げていた。ピリピリとうなじが引き攣る感覚、胸の奥もモヤモヤとして凄く不安だ。青江がずっと現れて大丈夫か聞く声も聞こえないまま走り出した。
    「血の、匂い?主僕が抱えて走った方が早い」
    「頼む!」
    走って走って走って、だんだん血の匂いが濃くなってきて嫌な予感に体が震える。下ろしてもらって勢いのまま扉を開くと、朝、笑顔で送り出してくれた母が血まみれで崩れ落ちるのが見えた。
    その奥にはにやりと気色悪く笑うヴィラン。目の前が真っ赤になった。
    「ガキか!神降ろしの個性を持つこいつなら!」
    「なぜ母を殺した!!」
    「お前がどこに行ったか吐かなかったからな、ムカついて殺した。お前、確か父親もヒーローだったな?トップヒーローが愛する妻を救えない、絶望に叩き落とせるこんな一石二鳥なことがあるかよ、ギャハハハハ!!!」
    「うるさい黙れ。にっかり青江、俺に力を貸せ」
    「殺さないように僕の方で調節するからね。下衆のために主が血で汚れる必要は無い」
    青江と同じ髪型に変わり、まるっきり同じ戦装束に姿を変え、腰には手入れで見慣れた脇差。一瞬で距離を詰めて、家の外に突き飛ばして押し倒し、首のすぐ近くにその刃を突き刺した。結構激しい音がしたからご近所さんにも気づかれたかもしれない。
    「青藍くん!」
    「光己さん!警察とヒーローを!こいつ、母さんを……母を殺しやがった」
    出てきた大人の中に嗅ぎ慣れた匂い、勝己のお母上だ。目線も向けずに叫んで頼めば慌てた様子で警察に電話し始めたのを見て、未だギラついた目でこちらを睨むヴィランを睨み返す。
    「動けば、殺す。母の仇とお前の命を奪うつもりは無い。命を落とした方が楽だと思うくらいの苦しみは味わってもらうが。その命楽に使い果たせると思うなよ、下衆」
    濃い殺気をぶつけ、いつの間にか実体化していた6振りからも刀を突きつけられて彼らからも怒りと殺気が強く放たれていたせいで気絶したヴィランを見て、ふっと力が抜けた。そっと宗近に抱き上げられたのがわかった。
    「主、主や。そやつにもう戦意はない。ヒーローが回収しに来てくれるまではこのじじいの腕の中で泣け」
    「青江殿の静止があるとはいえ、よく殺さぬように耐えて捕縛出来ましたな、偉いですぞ主」
    「俺たちが主に代わってやつを祟ってやるから心配いらないぜ。一生分の驚きをあのクズに与えてやろう!」
    それでも、押し殺したようにしか泣けなかった。母が、前とは違う優しくて柔らかい雰囲気でこいつらのことも受け入れてくれた母が、紹介しようと約束したのに果たせないことが、もう家族3人で揃って過ごすことが出来ないという事実が、つらくて、今まではこんなことは無かった。やはり、体の年齢に引っ張られているのだろう。
    「大丈夫かい?もうあのヴィランは連れていったから怖いことは何もない。詳しい話を聞きたいから署までお兄さんたちと来て貰えるかな?」
    「警察官殿、主に話させるのは酷というもの。我らが変わって説明いたそう。休ませてもらっても構わんか?主は未だ齢8つ、母が殺されたショックはあまりに大きい」
    「……分かりました」
    「我々は主の個性。法律違反ではあるが正当防衛と判断して姿を現したゆえ、お咎めは無いな?」
    「こっ、個性!?!は、はい。もちろん。この子まで殺されずに済んだのはあなた達のおかげかもしれないということもありますので」
    「その辺も話そう。おそらく俺が1番冷静だ。他は怒りで頭がいっぱいだろうからな」


    「ウチに来てもいいんだよ?お父さんも海外で活躍していて手が離せないんでしょう?お父さんが帰国するまでの間くらいなら面倒見てあげられるよ」
    「そこまでのご面倒はおかけ出来ない。人様のご家庭に踏み入るほど、図々しくはなれないから。気持ちはありがたく頂こう」
    後始末や、宗近たちが俺に代わって事情の説明をしてくれたり、母の葬儀を行ったりとバタバタと忙しい日が続いた。ひと段落着いた今、海外でヒーローとして働く父が長期任務中で帰国できないこともあり、父の帰国の目処が着くまでは父方の本家の方に預かられることに決まった。酷く機械的で人情の欠けらも無い様子を見たからか、通報してくれた勝己のお母上がもうこれで何度目だろうかという申し出を最後にもう一度聞いてくれた。今までと違うのは、お父上や勝己も一緒にいること。
    「本当に気にしなくてもいいんだよ。うちは家も広くて部屋も余ってるし、君が気にしてくれているお金のことだって問題もない。迷惑だなんてことは子供の君は考えなくてもいいんだ。どうしても気になるのなら出世払いでもいいよ。勝己も青藍くんが一緒に暮らすってなれば喜ぶだろうからね」
    お母上に続いて人の好いお父上までそう続けるものだから眉が下がってしまう。
    「余計なこと言うんじゃねぇ!クソジジイ!」
    「アンタ、青藍くんのこと大好きじゃない!何意地張ってんの?」
    「ババアもうるせぇ!!」
    「ほら、勝己も嫌だろうしやはり辞退させてもらう。全く知らない親戚の元に行くとはいえ、青江たちがそばに居てくれるから俺は平気だから」
    「……っ、テメェ」
    「勝己?」
    「そんな、無理して抱え込むような真似すんじゃねぇ気色悪い!大人ぶってんじゃねーぞ、この阿呆!!」
    「言い方考えなさいこの、バカツキ!」
    「あァ!?うるっせェクソババァ!」
    赤い瞳が俺を突き刺す。その真っ直ぐな瞳は、俺の本当の気持ちから逸らすんじゃねえとばかりにランランと光っていて、少し後ずさった。すると、そっと姿を現した一期が俺の背中を摩った。
    「主、主の思うままに。ここまで言われてしまってはお言葉に甘えさせていただくのも吉かと思いますぞ。子供のわがままにしてしまえば、さして本家の方も主に興味があるわけではございませんし、暖かい爆豪家にお世話になった方が私は宜しいかと思いますぞ」
    「……」
    「青藍くん」
    「本当に、ご迷惑では無いのだろうか」
    「もちろん。私もお母さんと仲良しだったし、沢山助けられたのよ。これからもお互いの子供たちの成長を楽しみにしていたもの」
    そっとお父上の方も見ればニコリと笑って黙って頷いた。勝己の方を見ればケッ、なんて言いつつも特に反論はない。
    「じゃあ、父の仕事が落ち着くまでお世話になります」
    「ようこそ、青藍くん」
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    awt48_hisame

    MEMOMHA×刀剣クロスオーバー
    轟と幼なじみの八百万従姉妹設定
    個性は前作と同じ設定
    MHA×刀剣クロスオーバー④年齢設定、個性及び転生の経緯の設定は③と同じ

    轟くんと幼なじみ。両親がエンデヴァーの先輩というつながりもあり、轟家と繋がりが深い。八百万百が従姉妹。

    「焦凍、準備できたか?」
    「あぁ」
    「冬美さん、母さん、行ってきます」
    ふたつの行ってらっしゃいの声を背に、焦凍と並んで歩き出した。俺と焦凍は物心ついた頃から一緒で、こいつが父である炎司殿から過酷な訓練のせいで怪我をしてるを見てからというもの訓練に混ぜてもらって、行き過ぎた時には俺や俺の刀達に止めてもらっていた。お母上、冷殿が、焦凍にお湯をかけてしまった時もたまたまそばにいて庇ったせいで肩に火傷を負ったからか、俺に負い目でもあるかのように焦凍は俺にべったりだった。冷殿に掛る心労が俺の怪我で増したことも俺や俺の両親は気に病んで、まるで隔離するように病院に移した炎司殿に病院を聞き出し、定期的にお見舞いに行っている。嫁いだ当初から母と冷殿は仲が良かったから、医者も良い影響になると容認してくれた。轟家では家事を子供達だけで回さなければならなくなったことを鑑みて、ご飯は俺の家に食べに来ることになり掃除や洗濯は俺の母がやり方を教えるという名目で焦凍の姉、冬美さんや兄、夏雄さんの世話を焼きに行っていたし、焦凍も含めた3姉弟を本当の息子の俺と同じくらい可愛がっていた。本来ならそれに嫉妬するかもしれんが、あいにくこちとら精神は1000年を生きた身、むしろ一緒になって甘やかしにかかっていた。同い歳なのに妙に弟みの強い焦凍も可愛かったしな。
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