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    awt48_hisame

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    MHA×刀剣クロスオーバー
    轟と幼なじみの八百万従姉妹設定
    個性は前作と同じ設定

    MHA×刀剣クロスオーバー④年齢設定、個性及び転生の経緯の設定は③と同じ

    轟くんと幼なじみ。両親がエンデヴァーの先輩というつながりもあり、轟家と繋がりが深い。八百万百が従姉妹。

    「焦凍、準備できたか?」
    「あぁ」
    「冬美さん、母さん、行ってきます」
    ふたつの行ってらっしゃいの声を背に、焦凍と並んで歩き出した。俺と焦凍は物心ついた頃から一緒で、こいつが父である炎司殿から過酷な訓練のせいで怪我をしてるを見てからというもの訓練に混ぜてもらって、行き過ぎた時には俺や俺の刀達に止めてもらっていた。お母上、冷殿が、焦凍にお湯をかけてしまった時もたまたまそばにいて庇ったせいで肩に火傷を負ったからか、俺に負い目でもあるかのように焦凍は俺にべったりだった。冷殿に掛る心労が俺の怪我で増したことも俺や俺の両親は気に病んで、まるで隔離するように病院に移した炎司殿に病院を聞き出し、定期的にお見舞いに行っている。嫁いだ当初から母と冷殿は仲が良かったから、医者も良い影響になると容認してくれた。轟家では家事を子供達だけで回さなければならなくなったことを鑑みて、ご飯は俺の家に食べに来ることになり掃除や洗濯は俺の母がやり方を教えるという名目で焦凍の姉、冬美さんや兄、夏雄さんの世話を焼きに行っていたし、焦凍も含めた3姉弟を本当の息子の俺と同じくらい可愛がっていた。本来ならそれに嫉妬するかもしれんが、あいにくこちとら精神は1000年を生きた身、むしろ一緒になって甘やかしにかかっていた。同い歳なのに妙に弟みの強い焦凍も可愛かったしな。
    父を見返し、母に誓ったヒーローになるという夢を持つ焦凍と同じように、父がヒーローで持てる力が人を守るものに使えるのならばと俺もまたヒーローをめざし雄英高校入学をめざし、2人揃って推薦入試に合格、今日は晴れてその初めての登校だった。
    「お前、高校では友達出来るといいな」
    「……お友達ごっこをしに行くんじゃねえぞ、青藍」
    「それでも、絆ってのは人を成長させる。一緒に切磋琢磨することで見えてくるものもあると思うぞ、なあ長義?」
    「まあ、そうだね。ヒーローたるもの個の力も重要だが、連携し広く視野を持つこともまた必要だろう。入学したての主たちにそこまで見据えた教育を1年目で行うかどうかは分からないけどね」
    「……今日の護衛は長義さんか」
    「あぁ、気にしなくていいよ。これは役得なんだ。毎日俺たちで誰が行くのか争ってる。主はやめてくれと言うからこうして具現化することはこれからはあまりなくなるかもしれないが」
    スルッと桜吹雪と共に現れた長義が説明する。護衛は別に必要ないというのに聞くつもりは無いらしい。余程俺が一度死んだ時の事が堪えているらしい。その気持ちもわからなくはないから条件付きで許してはいるが。
    「そうなのか?」
    「ふふふふふ、僕たちみんな主が大好きだからね」
    「青江!お前が出てくるとみんながずるいって収拾つかなくなるだろうが」
    「ふふふふふ、ごめんね」
    急ににゅっと現れた青江に驚いた焦凍がビクッとしたのを見て軽く頭をはたくと、軽い調子で謝って青江は桜吹雪を残して消えた。
    「まあ何はともあれ、初登校日だ。あまりつっけんどんにしすぎるなよ」
    「……青藍もどちらかと言うと愛想は良くないだろ」
    愛想がないのでは無い。長年、大人とばかり付き合ってきたこと、審神者になってからは人間との関わりが希薄だったから、このくらいの年頃の子どもとどう接したらいいものか分からない、だなんて焦凍には間違っても言えんからなぁ、なんて思いながら歩いていれば雄英高校の広い敷地に入ったことで長義は姿を消した。
    「バリアフリーか。ドア、大きいな」
    「あぁ」
    ぽつりとこぼした言葉に短く答えた焦凍をちらりと見れば、開けないのか?と首を傾げられた。そっとドアを開けば既にもう何人かはいて、それぞれ自由に喋っている。
    「初めまして!俺は聡明中学出身、飯田天哉だ!」
    「ご丁寧にどうも。狐崎青藍だ。こっちは轟焦凍。……焦凍」
    自己紹介した飯田を一瞥して軽く頭を下げて、名簿を見て自分の席に着いた焦凍に仕方ないなとため息を着く。
    俺も席探さなきゃな、と見つけた狐崎の字から席をぐるりと見回せば、金色の髪に黒のメッシュの軽薄そうな男と赤い髪の元気そうな男の間らしい。
    「よっ、もしかしてあんたが狐崎?」
    「あぁ。狐崎青藍だ」
    「俺、上鳴電気!よろしくな!」
    「俺お前の後ろの席の切島鋭児郎!」
    「よろしく」
    「クール!イケメンだし、女子にモテんだろ?」
    「さあ?興味無いからよく分からん」
    「これだからイケメンは!」
    「試験で見かけなかった気ぃ済んだけど、もしかして推薦か?」
    「焦凍と共に推薦入学者だ。……お、あいつも受かってたか。ちょっといいか、顔見知り見つけたから挨拶してくる」
    「いいぜ!」
    「クールな無口タイプかと思ってたら、結構人との繋がり大切にするタイプなんだな!漢だぜ!」
    「……関係あるか?でもまあ、そうやって紡がれる縁は大切にした方がいいと俺は知ってるからな」
    青江に宗近、国永、一期、長義、国広、南泉を思い浮かべてふっと笑うと、ぴしりと固まった。
    「イケメンの笑顔、同性なのにドキッとしちまうな」
    「びっくりした。あ、すまん引き止めちまったな。顔見知り、挨拶すんだろ?行ってこいよ」
    「ありがとう」
    ずっと席をたち、焦凍の席の方に歩いていけば、俺に気づいた焦凍が首を傾げた。だが俺の目的は焦凍じゃあない。
    「百、お前も受かってたか」
    「もちろんですわ、青藍さん!」
    「沢山勉強してたもんな。これからはクラスメイトだ、よろしく頼む」
    「……青藍、知り合いか?」
    「親戚。従姉妹だよ。お前といることが多かったからあんまり会ったことは無いけどな。入試の時にいたのは知っていたし、叔母上から受験のことも聞いてたから」
    「私は青藍さんは必ず合格出来る、と確信していましたわ!お互い切磋琢磨して頑張りましょう」
    「あぁ。また対人訓練、必要なら付き合う。国永たちも教えるのが楽しいみたいでな。今日は長義だが、また会わせる」
    「国永さんや、宗近さん、青江さん以外にもまだお会いしたことのない方がいることは存じております。その日を楽しみにしていますわ」
    ちょっと拗ねたような色が焦凍の瞳に宿った気がして、くしゃりと赤と白の髪を撫でる。びっくりして顔を上げた焦凍にクスクス笑ってると、ふふふと目の前から笑い声が上がった。百が上品に笑っていたのだ。
    「血の繋がりがある私より、轟さんとの方がご兄弟みたいですわね。青藍さんの兄気質は以前から感じていましたけれど。轟さんたら、兄を取られた弟のような顔をしていらしたから。気分を害していたらすみません」
    「別に、そんなことねぇ」
    それっきり何も話さなくなってしまった焦凍に席に戻るわと告げて席に戻る。

    その後に現れた小汚く見える担任、そして直後には、入学式には参加せずに個性ありの体力テストをするというなかなか初日ながらに衝撃の大きな高校生活の幕開けではあったが、なかなかに楽しめそうだと思った。
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    MEMOMHA×刀剣クロスオーバー
    轟と幼なじみの八百万従姉妹設定
    個性は前作と同じ設定
    MHA×刀剣クロスオーバー④年齢設定、個性及び転生の経緯の設定は③と同じ

    轟くんと幼なじみ。両親がエンデヴァーの先輩というつながりもあり、轟家と繋がりが深い。八百万百が従姉妹。

    「焦凍、準備できたか?」
    「あぁ」
    「冬美さん、母さん、行ってきます」
    ふたつの行ってらっしゃいの声を背に、焦凍と並んで歩き出した。俺と焦凍は物心ついた頃から一緒で、こいつが父である炎司殿から過酷な訓練のせいで怪我をしてるを見てからというもの訓練に混ぜてもらって、行き過ぎた時には俺や俺の刀達に止めてもらっていた。お母上、冷殿が、焦凍にお湯をかけてしまった時もたまたまそばにいて庇ったせいで肩に火傷を負ったからか、俺に負い目でもあるかのように焦凍は俺にべったりだった。冷殿に掛る心労が俺の怪我で増したことも俺や俺の両親は気に病んで、まるで隔離するように病院に移した炎司殿に病院を聞き出し、定期的にお見舞いに行っている。嫁いだ当初から母と冷殿は仲が良かったから、医者も良い影響になると容認してくれた。轟家では家事を子供達だけで回さなければならなくなったことを鑑みて、ご飯は俺の家に食べに来ることになり掃除や洗濯は俺の母がやり方を教えるという名目で焦凍の姉、冬美さんや兄、夏雄さんの世話を焼きに行っていたし、焦凍も含めた3姉弟を本当の息子の俺と同じくらい可愛がっていた。本来ならそれに嫉妬するかもしれんが、あいにくこちとら精神は1000年を生きた身、むしろ一緒になって甘やかしにかかっていた。同い歳なのに妙に弟みの強い焦凍も可愛かったしな。
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