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    しぇり

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    しぇり

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    『浅瀬の夢』後書き兵長が絵を描くなんて、自分も最初はピンと来なかった。兵長じゃなくなったリヴァイといっても、絵なんて描くのか…と想像しにくい部分があった。
    でもスイさんが「言葉だけが溢れている」と歌うところ、なぜかハンジさんではなくリヴァイのことを思い浮かべた。普段よりも多く話すようになって、エレンに「俺は元々結構喋る」と言ったのは、部下であって仲間の4人を失ったその夜。あてがいて欲しいと言ったらなんか違うけど、ハンジさんがあそこでゆっくり話を聞かせてもらう旧友たちがいるなら、誰よりも情が深いリヴァイにも、彼なりにいなくなった親友のことを想うことができたらなと思った…絵を描くのがいいかもしれない、それが溢れ出すものだ。言葉と同じように、想いを形にするもの。
    その解釈で行こうと決めたら、3本の指の右手でブラシを握らせて、その後ろにぼんやりする形のハンジさんが映るキャンパスを広がせた。これだーと、自分が納得した。

    何度も言うけどハンジ廃の自分が2冊目の戦後長の本を出すのが本当にわけわからんくなったけど、でも生き残ったリヴァイにハンジさんの命が……く…うぅ……
    とにかく、ハンジさんがそばに居ない戦後のリヴァイのことを考えると悲しくなる自分に、「そんなんじゃないよ」と気持ちを整理したいというか、リヴァイは決して寂しくないとそう思いたい…アニメの自由の翼の回で、朝焼けの下で斜め後ろから映るリヴァイの姿がとても印象的で、あれより寂しく見えるリヴァイを見たことがない。だから最初のページはあのシーンと違うアングルを取ると決めた。斜め後ろを斜め横に、仰りのアングルを俯瞰にした。あれがさみしいという印象があるなら、これで違うニュアンスが伝わったらなと。スイさんの歌声からもそう感じていた。寂しさではなく、最初の息から静かな温もりに満ちていた。

    リヴァイは子供が似合うともずっと思ってた。ハンジさんと10年を過ごした後は尚更じゃないかなと勝手に思う。近所の子供たちに、顔が怖いけどいつも絵の具を貸してくれる、メガネとアイパッチしてる知らない人ばっかり描いてるおじさんと認識してもらえたら可愛いな。

    戦後ファルガビからするとリヴァイがどんな人なのかなと、自分の中ではずっと解釈が定着しないが、個人的にはファルガビがリヴァイと一緒に出かけるという事実だけで、ハンジさんが生きた証明なんじゃないかなと思う。普通ならあんなにもお互いを殺し合い続けてきた人間同士が一緒に出かけて遊ぶなんてありえないだろうけど、それはハンジさんがいない世界なら確かに、どうしても不可能なことだと思う。囲んでシチューを食べたあの夜、ハンジさんがみんなを森の出口まで連れていったと自分の中ではそう信じている。リヴァイとファルガビを描くのも、ある種ハンジさんへの想いだった笑。

    歌を聞いてリヴァハンだな…って思ったことは何回もあるけど、初めて聞いて、完成された映像が頭の中で自動生成しちゃうような感覚はなかったので、どうしてもこれを描きたいと思った。最初は絶対無理だろう、原曲を汚すだろうと躊躇っていたが、意外と歌詞の複製出版許可だったら取りやすいしとても安かったと知って、エゴを優先しちゃった…本当に今でも原曲と原曲に自分なりの思いや解釈を持ってる方に申し訳ないと思います。事後報告すぎますが、お詫びを申し上げます。

    なんでこんなにもダラダラと日本語怪しい文書が続いているのかわからないけど、とにかく本を手に取ってくださって、ここまで読んでくださって、本当に本当にありがとうございます。幸せです。ではまた!

    追伸: 原曲に一番好きなところは、最後の「やっと貴方に出逢えた」にスイさんが声を若干震わせた処理
    追々伸: 表紙タイトルは手書き。普段字が汚いので、20回以上書いては消しを繰り返した。力を尽くしました
    追々々伸: トンボを消し忘れたページを思い出すたびに切腹したい。
    しかもなんでここにトンボ?って思いますよね。あれはね、入稿時バタバタしすぎてうっかり追加したやつだ、たぶん
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