『浅瀬の夢』後書き兵長が絵を描くなんて、自分も最初はピンと来なかった。兵長じゃなくなったリヴァイといっても、絵なんて描くのか…と想像しにくい部分があった。
でもスイさんが「言葉だけが溢れている」と歌うところ、なぜかハンジさんではなくリヴァイのことを思い浮かべた。普段よりも多く話すようになって、エレンに「俺は元々結構喋る」と言ったのは、部下であって仲間の4人を失ったその夜。あてがいて欲しいと言ったらなんか違うけど、ハンジさんがあそこでゆっくり話を聞かせてもらう旧友たちがいるなら、誰よりも情が深いリヴァイにも、彼なりにいなくなった親友のことを想うことができたらなと思った…絵を描くのがいいかもしれない、それが溢れ出すものだ。言葉と同じように、想いを形にするもの。
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