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    珠丘(たまおか)

    @99_tamaoka

    審神者とマスター、時々旅人な、成人です。
    趣味で絵を描いたり、文章(たまに夢あり)書いてます。
    こちらは趣味絵や文章の闇鍋になっております。
    Xは基本的には情報収集と生存報告とフォロワとの交流。

    プロフ→ https://lit.link/99tamaoka

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    思いの外長くなった。誤字脱字はいつものこと。
    ここんとこ、刀さにを読み漁ってたんですけど、霊力枯渇ネタやら刀剣男士からの新力の話がぼちぼちと。それにちなんで。ちょっと。
    たんなる思いつきネタ。ジャンル的には百合?になるのか?
    くるっぷにも載せてありますw

    #刀剣乱舞
    Touken Ranbu
    #創作審神者あり
    thereAreCreativePriests
    #初老独身審神者と見習いJK審神者
    #GL要素あり

    これは応急処置です。ノーカンです。見習い審神者が体調不良→おっさん審神者がこんのすけを呼び出して診察してもらう。
    見習いちゃんは霊力が有るといえ、まだまだ不安定。霊力の異常を起こしていると。

    解決法は、霊力を安定させるorいちど霊力を減らすか、本丸を離れる。ただし、霊力安定はそれなりの力がある人が補うこと。刀剣男士しかり。

    おっさん本丸に激震がはしる。
    最近、大倶利伽羅が見習いを気にかけてる。刀剣男士たちからも慕われている、紅一点。保護者でもあるおっさんは頭を抱える。見習いには帰る家はない。彼女の家はおっさんの本丸。

    不甲斐ないが、相談できるのは自分の教え子でもある女子大生審神者に連絡を。

    転送ゲートを潜って、おっさん本丸にくる女子大生。執務室に案内されて話を聞く。
    見習いは自分の部屋で寝ている。
    彼女の部屋に行くと部屋の前には仲良しの伊達組が揃っている。面々の顔にはさも不安と書かれてる。
    女子大生の姿に目を丸くする。
    そんな彼らを、女子大生は上から目線と仁王立ちで「彼女が寝込んでるの分かってて、そこにいるのかしら、伊達男さんがた?」と冷ややかな目で見る。いつもなら燭台切や鶴丸を寄るな来るな近寄るな!の彼女が。

    「そうもいうも君、これは…」
    「僕たちだってなんとかしたいけど……」

    相手は未成年。そして無意識とはいえ大倶利伽羅が気になっている人。その大倶利伽羅は眉間にシワを寄せて金色の瞳を燻らせいる。三者の反応におろおろとする太鼓鐘貞宗。女子大生は深いため息をつく。

    「今からやるのは大急処置よ。深い意味はないから安心して。」 
    見習いが何か覚悟を決めた時の凛とした顔によくに顔で、「失礼するわよ!」寝込む見習いの部屋のあける。

    見習いは、ぜいぜいと呼吸が粗く、胸元を抑えて横になっている。虚ろな目で「おねぇ、さあん?」と女子大生の声に反応して顔をあげる。顔は赤く、目は涙目。
    その姿に片手で顔を覆い「……困ったものね」と敷ふとんで横になる見習いの元に近寄り座り込む。

    辛いのが小さく悲痛な声をだす。ふすまから除く伊達組が恐る恐る覗き込む。

    女子大生は見習いの手を掴み、自分の額に寄せる。「おねぇさん」と弱々しい声をあげる見習い。
    「こういうとき、一人は寂しいよね。」
    この言葉に無言で頷く。
    「今日は加州に言って、外泊許可取ってあるの。夜は私が側にはいてあげる。」

    伊達組が『そんなの聞いてないぞ!?』と女子大生の背中を見る。女子大生は先生(おっさん審神者と歌仙)には話したが、他に奴らには話していないと心で呟く。

    「お泊り?」
    「楽しい響きでしょ?」
    「うん!」と返事をするも「でも、私の今の体調じゃぁ…」と、どこか痛みが走ったのか見習いは体を固くする。

    「目をつぶって。私がおまじないをかけてあげる。とっておきよ。ただ、これはノーカウントだから安心して。私としてもちゃんと思いある人としてほしいのよね」

    女子大生は目をハの字にして、見習いを抱きかかえ、右手で瞼を覆う。
    ずっと、自分の後で痛いほど視線を送る伊達組に、にやっと口角を上げて人指指を口に持っていき「しーっ」と静かにするジェスチャーを。そしてそのまま手で口を覆い隠す。
    伊達組は彼女が行動に首をひねる。
    女子大生は手を離して「口を閉じて」と口パクで話す。あわてて伊達組が両手で口を抑える。

    穏やかな口調で女子大生は何かをつぶやいて見習いの唇に自分の唇を当てる。

    その姿に伊達組がガタリと音を立てて「んーーー!!」と声をあげる。一番前のめりの大倶利伽羅を鶴丸と燭台切が止める。

    そのまま女子大生は舌でぺろりと自分の唇を舐める。苦痛が消えたのか、見習いの体重が腕にのしかかる。瞼から手を離す。
    血色の赤みは消え、すぅすぅと穏やかな寝息を出てる。その姿に女子大生は目を瞑りふぅっと一息をつく。

    「やはり、今回の適任は貴方様でしたか。」
    ぽんっと現れた、おっさん本丸のこんのすけが、小さい声でしゃべる。
    「まぁ、引きの運はクソ悪いけど、霊力は有り余ってますから。嫌ってほど。」
    ゆっくりと見習いを布団に寝かせて「いい夢を」を掛け布団をかけて見習いの部屋をでながら伊達組を見下ろして「応急処置だからノーカンよ。まぁ、未成年に手出したら合意でも、貴方達のそのお綺麗な顔を拳で一ついれてさしあげますね。」っとにっこり笑って、その場を後にする。


    夜には元気になった見習いは、泊りがけできた女子大生と私室で談話中。

    昼間の件はどういうことだ?と、自分の主に詰め寄る伊達男達。
    「まだ神嫁とかなら良かっただけどねぇ」とぽつりと呟く。
    「普段から主と並ぶぐらいの霊力があると思ってたけど、それ以上で神嫁でもないのかい、彼女は?」
    「それならどんなに良かったか。彼女の霊力は桁外れでね。いままでよく時間遡行軍に見つからなかった不思議なぐらいだよ。しかも、一般家庭出身。特異体質ってやつなのかもね。」
    「特異、体質」 

    こんのすけが言った、相手は霊力を安定させるだけの大きな霊力。神力にも及ぶもの。

    「………彼女は人の子なのかい?」
    「今の所はね。今日のことは黙っててほしい。彼女らのためにも。」
    燭台切の言葉に、おっさん審神者は苦笑いをした。
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