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    nameko135

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    毎日納占。ご飯を食べる納占12日目。

    #納占
    nana

    ごはんを食べよう12 ぷつ、と小気味よく歯で噛み切れる海老は甘く、味わっているのにもう食べ終わってしまった。
    「美味しかったね、ごちそうさまでした」
    「ごちそうさまでした」
     イライもそうなのだろう。
     美味しかったと笑うその目には満足げな色が宿っている。
    「イライ、これからどうしますか?」
    「どう?」
    「何か、買いたいものとか。あれば付き合います」
    「うーん……、食材はさっき買ったし……あ!ホットケーキミックスが余ってたよね」
    「ええ、少しですが」
    「マグカップで作るカップケーキ、あれが食べたいな。イソップくんが前に作ってくれた……」
     イライが言っているのは、イソップが以前にインターネットで見つけたレシピで作ったカップケーキのことだろう。
     たしかに、あれは手間の割に美味しかった。
    「材料はありますし、それならこのまま帰りましょうか」
    「うん。楽しみだなあ、今日は美味しいがいっぱいだ」
     そう笑うイライに見惚れて、イソップはイライに手を伸ばした。繋ぎたくてそうしたのだけれど、触れる直前でグッと握りしめる。
     ──ところが、その手を掬い上げるように掴まれて、イソップは目を瞬いた。
    「、イライ」
    「せっかくだし、こうして帰ろうよ」
    「……はい」
     繋いだ手は、もう、あの荘園にいたときのような手袋越しではない。温かくて、緊張からか、少し汗ばんでいる。
     イライが、イソップをどう思っているのかはわからない。けれど、今こうしているという事実は、本当に、ほんとうに、幸せなことだった。
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