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    r10_18r

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    r10_18r

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    『夜の華が散る前に』のノベルティにと相互さんに書き下ろしてもらった夏虎の2作のうちの1つです。結局間に合わずお見せできなかったので文だけでも…と思いまして…。
    さっきとは打って変わって切ね〜〜〜〜夏虎を書いていただきました……こういう雰囲気のめちゃくちゃ好き………
    作中ではいい感じのとこで終わらせてしまったけど、そのまま一夜を過ごしたのかなって描写を入れてくれて最高でした!!!!

    #夏虎
    xiaHu

    「あ、いた」
    縁側に腰をかけたまま振り返ると、ほんの数時間前に想いと体が通じ合った相手が眠そうに立っていた。

    「起きちゃったの?」
    「うん、少し暑くてね」
    「分かる。俺も寝苦しくて変な夢見た」
    そのせいで起きちゃった、と目を擦りながら悠仁が隣に座る。腰に腕を回してそっと抱き寄せると、悠仁が照れたように凭れかかってきた。
    「どんな夢を見たんだい?」
    「ひみつ!」
    「そう。私は怖い夢を見たよ」
    「どんな?」
    「秘密」
    君を月の使者が迎えに来て、攫ってしまう夢を見たよ。
    「夏油先輩?」
    どんなに高く飛んでも追いつけなくて、それでも君は笑っていたんだ。怖かったよ。
    「月が綺麗だね」
    私の顔を覗き込む悠仁から目を逸らして、天高く浮かぶ満月を見上げる。二回瞬いて、悠仁も同じように上を見た。

    「……死んでもいいわ、って返すんだっけ?夏目漱石のやつ」
    「意外だな。知ってたんだ」
    「釘崎がこの前言ってたの聞いた」
    「なるほど。あの子はおませだからね」
    悠仁の腰に添えていた手をするりと滑らせて、桃色の頭をわしゃりと撫でる。
    「でも不正解だよ」
    「あれ? 違った?」
    「合ってるよ。けど、悠仁は不正解」
    生ぬるい夜風が頬を掠めて、吊るされた風鈴がちりんと鳴る。

    「月が綺麗でも悠仁は死んじゃ駄目だよ」

    耳元でそう囁いたら、愛しのあの子は眉をへの字にして笑った。
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    r10_18r

    DONE『夜の華が散る前に』のノベルティにと相互さんに書き下ろしてもらった夏虎の2作のうちの1つです。結局間に合わずお見せできなかったので文だけでも…と思いまして…。
    さっきとは打って変わって切ね〜〜〜〜夏虎を書いていただきました……こういう雰囲気のめちゃくちゃ好き………
    作中ではいい感じのとこで終わらせてしまったけど、そのまま一夜を過ごしたのかなって描写を入れてくれて最高でした!!!!
    「あ、いた」
    縁側に腰をかけたまま振り返ると、ほんの数時間前に想いと体が通じ合った相手が眠そうに立っていた。

    「起きちゃったの?」
    「うん、少し暑くてね」
    「分かる。俺も寝苦しくて変な夢見た」
    そのせいで起きちゃった、と目を擦りながら悠仁が隣に座る。腰に腕を回してそっと抱き寄せると、悠仁が照れたように凭れかかってきた。
    「どんな夢を見たんだい?」
    「ひみつ!」
    「そう。私は怖い夢を見たよ」
    「どんな?」
    「秘密」
    君を月の使者が迎えに来て、攫ってしまう夢を見たよ。
    「夏油先輩?」
    どんなに高く飛んでも追いつけなくて、それでも君は笑っていたんだ。怖かったよ。
    「月が綺麗だね」
    私の顔を覗き込む悠仁から目を逸らして、天高く浮かぶ満月を見上げる。二回瞬いて、悠仁も同じように上を見た。
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    yukimimikime2

    MEMOこんなかんじで始まる五悠+夏虎のオメガバを書きたい
    ビッチング、素敵です
    ありがとう
    「秘匿死刑は決定事項だ」
    「だからそれを取り消せっていってんですよ」
    「宿儺の指が受肉した人間などもう人ではない」
    「さっさと祓ってしまうのが得策だ」
    「チッ、ったく……」
     五条の表情がどんどんと険しくなっていき、目に宿る光が昏くなっていく。
     マズいなと夏油は思った。
     このまま話していけば結果は目に見えている。
     なんとかこの場を収める手立てはないものだろうか。
    (せめて、猶予だけでも……ならば……)
    「反対にお聞きしたい。あそこまで制御出来ている人間を何故消そうとするのかを」
    「そんなもの決まっている。いつ暴走するかわからないではないか」
    「私たち二人が制御出来ていると言っているのに?」
     夏油の言葉に相手が言葉を詰まらせる。
    「私たちは別に死刑自体を反対しているわけでないのですよ」
    「傑っ」
     シッと夏油は五条に目配せを送り黙らせる。
    「ただ、勿体ないと言ってるだけですよ。アレだけの器はそうは生まれない」
    「何が言いたいのだ」
     クスッと嗤う。
    「全部、集めて食べさせてから祓った方が得策だと言ってるんですよ」
    「そ、それは……妙案だが……しかし」
    「私たちが、特級の二人がしっ 840

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