構いたがりの世話焼きナルシストルーとジェントルーこれはまだ菓彩あまねがジェントルーとしてブンドル団にいた頃のお話。
SNSを駆使して次のターゲットを探すジェントルーの背後に何者かの気配がする。気づいて振り返れば、案の定というかいつものことというか、ナルシストルーの姿があった。
「あなたはどうしてこういつもいつも私の背後に立つ?」
「え~? 無防備な君が悪いんでしょ」
不愉快そうに眉を潜めるジェントルーだが、ナルシストルーは全くもって悪いとは思っていないような態度だ。
言っても埒があかない。
ジェントルーは、不本意ながらもナルシストルーの存在を無視して目ぼしい情報を探ることに注力する。いつもならもう彼はジェントルーから身を離しているところだが、今日は一向にそうならない。
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