いいおっぱいの日に乗っかりたかったけど乗れなかった「委員長ー、ねえ、委員長ーー」
帰宅して宿題をこなし、愛鳥がもう休むので籠に大きめな布をかけてやったタイミングで、外からそんな声が聞こえてきた。
誰かなんて聞かなくてもわかるけれど、隣家の窓越しに呼ばれているにしては大分近い声に、まさかとカーテンを開けばガラスのすぐ外に幼なじみの姿があった。
「ちょっと窓から出入りするのやめなさいって前から言ってるじゃない。落ちたらどうすんのよ!」
からりと引き戸を開けてやれば、全然反省していない笑顔がごめーんと言う。
「今日がいいおっぱいの日だって聞いたら、委員長に会わなきゃって思って」
「……?」
一瞬真波がなにを言っているのかわからなくて、宮原は沈黙する。
聞き間違いかもしれない。
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