Recent Search
    Sign in to register your favorite tags
    Sign Up, Sign In

    uhiii33

    @uhiii33

    ☆quiet follow Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 9

    uhiii33

    ☆quiet follow

    ボスパムがイチャイチャしてます。危ういけどエロは無し。特殊性癖あり。
    時系列的には本編12話の直前あたりです。

    無題「あれ?もう仕事終わったの?」
    昼ごはんを食べたら眠くなったので、ボスのベッドで寝ようとしていた時だった。
    珍しい。まだ昼間だと言うのにボスが私室に戻ってくるなんて。
    「いえ、これから出張なので...君を一目見ようと戻って来たんですよ」
    ボスは上着を脱ぎ、ボクが寝ているベッドへ静かに腰をかける。
    出張?そんな話聞いてない。思わずガバッと起き上がり、ボスに詰め寄った。
    「き、聞いてないよ!行っちゃうの....?」
    「よつまたいせきで少し調べたい事があるんですよ。明後日には戻ってきますから...」
    「やだ.............」
    離れたくないと言わんばかりにぎゅうっと抱きつくと、優しく背中を撫でてくれた。
    「甘えん坊ですね...」
    「一緒に行くのもダメ...?」
    縋るようにボスを見上げると、困ったように微笑まれる。
    「シンガンホテルに一人分で部屋を取ってあるんですよ」
    「なんでよぉ........」
    どうしても連れてってもらえないらしい。
    わかってる....これは仕事で...ちゃんと帰ってくる....。それでも、行ってほしくなかった。ずっと一緒にいたかった。
    「あとどれくらい居られるの.....?」
    「1時間程なら......」
    「じゃあ.........して.............」
    ボスに抱きついたまま......小声で言う。
    1時間あるなら、その...十分...可能なはずだ....でも、中々返事が返ってこない。
    ........恥ずかしくなってきた。じわじわと羞恥心に蝕まれる。耳が熱い。ドキドキと心臓が鳴っている。
    部屋は静寂に包まれていた。
    「や.......やっぱ..........いい............」
    沈黙に耐えかねてボスの体から離れようとすると、優しく腰を抱かれ引き戻される。
    顔を近付けられ、耳に触れるか触れないかの位置で....吐息混じりに囁かれた。
    「.....可愛いですね」
    「.......っ」
    ビクリと感じてしまった。
    ボスの低くて穏やかで....色気のある声が、脳に響く。ただそれだけで、くたりと身体の力が抜けていった。
    「いい、だなんて...本当は求めてやまないのではありませんか?」
    誘惑するように囁かれる。
    要らない訳がない。
    そんなこと、あり得ない。
    ボスが与えてくれるものはいつだって...蕩けるくらい気持ちがいいものなのだから。けれども恥ずかしくて.....とても答えられなかった。羞恥に顔が赤くなっていくのを感じながら俯いていると、指先で優しくあごを引き上げられた。
    「私を見なさい」
    全てを見透かすような灰紫の眼差し。
    もうやだ.....みないで.........はしたない欲望をつまびらかにされる感覚に、いたたまれなくなる。
    ボスもそれをわかっているのだろう。くすりと微笑むと腰を抱いたまま....もう片方の手で唇をなぞり、そのまま頬を....耳を.....首を.......愛でるようにゆっくりと撫でる。ぞわりと気持ちのいい感覚が這い上がって、とろとろと溶けていく。
    「お返事は?」
    「うぅ.....はい......♡」
    求めていることを自ら認めさせられ、視界に涙が滲んだ。でも、それが同時に....すごく...気持ちがよかった。ボスにいじめられるのは、消え入りそうなくらい恥ずかしくて.....そしてどうしようもなく....気持ちがいいものだった。
    「ふふ....いけない子ですね」
    「ご....ごめんなさいボス....♡」
    へにゃりと眉を下げ、媚びるように謝る。
    「こらこら....呼び方を教えた筈ですよ」
    呼び方....二人で取り決めた、愛し合う時にだけ使うもの....。それを言うのは、いつも恥ずかしくて仕方なくなる。だけど...
    「ぁ.....パパ......♡」
    「そう...いい子ですね」
    よしよしと優しく撫でられると、恥ずかしくてももっと呼びたくなる。
    好き.....ボスが大好き........。優しい眼差しと大きな身体でボクを包み込んでくれる。怖いことなんてない。こんな変な子でも、生きてていいんだと思える。ここが居場所なんだ。ボクの...ボクだけの......。
    「パパすき....だいすき.....♡」
    嬉しくなってぎゅうっと抱きつくと、優しく抱きしめ返してくれた。愛おしむように見つめられて、胸がきゅうっとなる。
    「いい子のパームくんは、私の命令もきちんと聞けますね」
    「うん....うん.......♡」
    コクコクと頷くと、ご褒美として触れるだけのキスをしてくれた。
    ボスは決して乱暴にしない。優しく...愛おしむように触れてくれる人だった。キスだって貪るようなやり方はしない。互いを確かめ合うように、ゆっくり舌を絡めてくれる。そうして解け合うように甘やかされると.....本当に幸せな気持ちになるのだった。
    「後ろを向きなさい」
    おずおずと言われた通りにすると、目元を布で覆われた。め、目隠しするんだ....♡ゾクゾクと感じ入ってると、後ろ手に...手錠でも拘束してくれた。
    視界を閉ざされ、手も使えなくされ...ボスがいないと動けなくなった身体。
    ——支配されている。
    「ぁ.....うぅ.......♡パパ......♡」
    「ふふ...もう感じているんですか?」
    指摘され、ビクビクと震えてしまう。後ろから抱きしめられ...耳元で囁かれ...大きな手で身体を優しく撫でられ...こんなの感じないという方がおかしかった。それでも気持ちいいのがバレるのは恥ずかしくて、何も答えられなくなってしまう。
    「恥ずかしいことをされているのに...気持ちいいのですね...」
    「......ッ♡」
    「気持ちいい、と言ってごらんなさい」
    そう、耳元で囁かれる。
    ボスの声は不思議なのだ。命令されると、ゾクリと快楽が這い上がって...どうしようもなくなってしまう。この人に支配されることが至上の悦びであると、身体に教え込まれてるのだ。でも、でも........やっぱり.......恥ずかしくてたまらない。
    「....言えませんか?」
    「うぅ.......」
    「この可愛いお口は飾りなんですか?」
    「っ.......♡」
    咎めるように唇を撫でられる。真っ暗な視界のまま身動きもできず、大好きな人にじりじりと責められていくのは....えもしれぬ快楽だった。
    「も....許して.......♡」
    「駄目ですよ」
    ピシャリと言い渡される。命令に背くなんてこと...許して貰えないのだ。支配されている感覚に涙が滲む。
    「き....きもちい..........♡」
    「ふふ...きちんと言えて偉いですね」
    消え入りそうな声でなんとか答えると、優しく抱きしめられよしよしと頭を撫でられる。まるでボスのペットみたいだ.....♡嬉しくて、手のひらに頬擦りするとくすりと微笑んでくれた。
    命令はいつも恥ずかしいものばかりだけど....応えたらいっぱい褒めて甘やかしてくれる。それがボスという人だった。
    「うつ伏せになりなさい」
    言葉とは裏腹に、穏やかで優しい声だった。
    支えられながらゆっくりとうつ伏せになると、背中に広がった長い髪をさらさらと整えてくれる。そしてほぐすように腕や背中....脚を撫でてくれた。けれど...肝心な場所.....恥ずかしいところは避けられて、もどかしさに腰が揺れてしまう。
    「パ....パパ.........♡」
    おねだりするように呼ぶと、「堪え性のない子ですね....」と言われて恥ずかしくなる。ボスには全部お見通しなんだ...。
    「ですが...そうですね...私の命令をきちんと聞けたご褒美をあげなくてはいけませんね」
    そう言うと、首につけていたチョーカーにリードを通してくれる。このチョーカーは....誕生日にボスがくれたのだ。

    ボスの所有物である証。
    寵愛の証。
    支配されている、証.....。

    ボクが誕生日を迎える度、新しいチョーカーを贈ってくれた。今年は白皮に金の金具がついたデザインで、『あぁ...やはりよく似合いますね』と褒めてくれたから、凄く...凄く...気に入ってるのだった。
    「沢山可愛がってあげましょうね...」
    その言葉に胸がいっぱいになる。ボクという人間を否定せずに...それどころか、いっぱい可愛がってくれる。仕方がない子ですねと言いながら、受け入れてくれる。それが幸せだった。それだけが...幸せだった。
    「えへへ.....♡」
    リードを付けられるといよいよペットのようでドキドキする。目隠しされているものの、リードから伝わってくる振動...そこからボスの意志を感じて、嬉しくなるのだった。
    「すき.....♡世界でいちばんすき.....♡」
    「えぇ....私もですよ」
    そうして、出かける時間になるまで...たくさん、たくさん可愛がってもらったのだった。

    ***

    「では、行ってきますね。いい子にしているんですよ」
    「おみやげ!シンガンデパートでジオットのぬいぐるみが出たんだよ!すっごい可愛くて....しかも数量限定なんだよ.....?!ね、ね....お願い.....」
    「ふふ....はいはい。わかりました」
    「あ、ジオットはジオットでも、ボクが欲しいのは紫水晶の子だからね!」
    ボスは困ったように眉を下げる。でも、全然嫌そうじゃない。当然だよね。だってボクのこと大好きだもん。
    「買えたら連絡しますから....しっかり任務に励むんですよ」
    「はーい.....ぅあっ」
    頬にキスをされて、変な声が出た。そういうスマートなところが、たまに癪だ.....。そうして柔らかい手付きで頭を撫でると、パウンダル社専用のそらとぶタクシーで行ってしまった。
    「任務....めんどくさいなぁ.....本当はボスと一緒にいたいだけなのに.....」
    ボスが帰ってきたら、もっといっぱいイチャイチャするんだ....。独りごちりながら、トボトボと部屋に戻るのであった。
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    Let's send reactions!
    Replies from the creator