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    ただただ濡れ場があるだけのお話です。ご容赦ください。

    #どませい
    precocious

    式神晴明と製作者道満的確に脾臓を狙って打撃を叩きこまれるとは予想の外であった。流石は医療を司る神といったところか、単に彼が師と仰いでいた半神の指導の賜物であったのか。内臓ひとつ破裂させた肉体を一度放棄し、新たな肉の皮にてキャスター・リンボは現在の塒である、幾つかの不安定な空間を繋ぎ合わせた影に隠した空間の中へと帰還した。
    日本の、平安時代の首都にて見られた寝殿造り。
    蘆屋道満と呼ばわれた法師陰陽師が棲んでいた邸と寸分違わぬ、訳ではなかった。此処は。
    「リンボ様♡」
    リンボよりは遥かに小柄なものの成人男性として過不足は無い細身の体が突進し、両腕を使ってリンボの胸まわりに抱き着いた。
    「お待ちしておりました。おかえりなさいませ旦那様♡」
    遅れてきた方は、慣れた動きで太い腕を捉え白い腕と指をそこへ絡みつかせた。
    「ンン、良い子にしておりましたか、晴明?」
    「はい」
    「はい」
    うっとりとした眼差しで見上げるそのひとは安倍晴明であった。外見の要素と声だけで判断するのなら。
    「けれど、お帰りが遅くて。晴明は随分と待ち侘びました。悪い子になるところでしたよ?」
    「フハ、なにを以って如何様に悪い子であるのか、拙僧に教えていただけますかな」
    胸に抱き着いたままの晴明の顎を指先で持ち上げて口を吸う。柔らかな皮膚と皮膚を重ねただけの動きに、唇を薄く開けた晴明が熱く濡れた舌を押し付けて己の口の中へと割り入ろうとするのを嗤ったリンボが顔を軽く傾け食いつくと、喉奥から細い歓喜の鳴き声を漏らしながら柳腰が骨の太い足へと擦り付けられた。
    「んっ、ァ、リンボ様♡ ご存知のくせに。はやく、はやく、晴明を悪い子にしてください」
    口から唾液の糸を引きながら縋りつく体を、同じかたちをした腕がグイと押しのけようとしている。
    「旦那様はお疲れなのですから、そう強請るものではありません。旦那様♡ 晴明の奉仕を受けてくださいますか? どうかご慈悲を……」
    同じかたちの体を押しのけていた手、指先が、これまた慣れた手つきで袴の上から股座を這い、形を確認するようになぞり、やんわりと握り込んで擦る。
    「然様に急くものではありませぬぞ、晴明。どちらも、そう、出かける前に仕込んでいた者もおったなァ、アレも残らず愛でてやろうとも」
    右の腕と左の腕に絡みつく者共へ大仰に頷いてみせた六尺越えに、実の所最初からその場にいたもうひとつの人影がやっと口を開いた。
    「湯殿の準備は済ませている。袈裟を預かるか? 道満」
    片腕の肘から先が無いのを気にする素振りもなく手を伸ばしてきた晴明に、ええ、とリンボは頷いた。

    歩みを進める方向ではなく、六尺越えの高さにある顔を見つめている。太い腕にしっかり抱き着いた二名は、リンボが先まで印度異聞帯にいたことは知っていても、その世界で、どんな花が咲くのかどんな鳥が飛んでいるのか問うでもない。何が生き残り何が死んだのか気にするでもない。彼らはそれに興味が無い。ただ戯れに上から、深くふかく黒い目に視線を寄越されたときには花が綻ぶ様子で笑う。抱き着く腕に力を込めて、もっと其れが欲しいと示す。素知らぬ風情で進むリンボの歩幅に合わせるための早足の足音が、一切の物音が無い建物の中で奇妙に目立った。
    辿り着いた板の間には、ひとり、白い裸体に重たく広い黒い絹布を引っ掛け、目には目隠しを、口には猿轡をかまされ、手は後ろ手にて拘束された状態で転がっていた。
    足音の振動で近付いてくる気配を感じ取ったのか、横たわっていた体が肩をつかって起き上がろうとする。
    「アァ、晴明」
    リンボがその真横へと膝をつく。ほんの、軽く肩を押され、どさりと音をたてて体は再び板間の上へ転がった。こめかみあたりを鋭い爪の先が撫でる。呆気なくも目隠しは唯の細い布切れと化し、急に取り戻せた視界に晴明は何度も瞬きをする。視線がリンボと、合った。んう、だとか、むう、だとか、くぐもった声が漏らされる。
    「晴明、晴明。拙僧との約束は守れましたか?」
    涙で滲む視界の中でも、向けられた顔の薄い唇がわらっていることは確認ができた晴明が、頷く。ゆっくり。何度も。
    「本当に?」
    瞬きで頬を伝い落ちる涙が、顎から床へと一滴二滴と垂れていく。転がったまま僅かに腰を引いた晴明が徐々に足を開いていく。片膝が完全に立てられて露になった足の間、股座には黒い拘束具が嵌められていた。性器の起立に制限をかけるそれは、リンボがこの邸を出る前に装着させたままの状態。
    「ン、ン、然様ですか。では此方は」
    膝裏から足を固定され、手心なく、胸に膝がつくほど折り曲げられて晴明の喉から悲鳴があがるが音は口を塞ぐ布に阻まれ外へは漏れず。浅い呼吸を繰り返す薄い腹は忙しなく上下し、内股を濡らす汗がリンボの大きな掌に湿り気をもたらし、ふ、ふ、と喉の奥から笑い声が零された。
    「こちら、外しておきましょう。存分に鳴かれよ」
    口枷を外され、ぱくぱくと、音にならない声をあげた晴明の後ろの孔は淡く色付き蠢いている。リンボが指の腹で淵を撫でると、柔らかな、質量のある一匹の蟲が頭を覗かせた。鋭い爪の先が蟲へ軽く引っ掛けられる。
    「さあ、さあ、どうぞ、拙僧が楽にして進ぜよう」
    「!」
    リンボのものと寸分変わらない、ただそれよりは柔らかな巨大な蟲。圧迫感のみで擦れるような刺激は与えてはこなかったそれが胎の奥から一息に引き抜かれた。
    「アーーー! あっ、あっ、んぅ、う!」
    甲高い悲鳴に被さって濡れた音を立てて放り投げられた蟲は、後ろに立っていた晴明の片方が素足で踏み潰す。リンボが右手を宙で一振りすると、五指の爪から鋭さがすっかりと失われた。その指先を、蟲が埋まっていた場所に埋める。
    「御主人様♡、御主人、様ぁッ♡♡♡、そこ、いれて、いれてくださいッ……」
    「よろしい」
    「ああああっ、やっ」
    一本だけでも太い指が柔らかく解された肉の中に突き入れられ、胎の裏側手前を擦る。指をきゅうきゅう締め付けられて、腰を前へ前へと突き出され、リンボの口元に明確な笑みが乗せられた。
    「やだ、いや、指はいやです、御主人様♡ 太いおっきぃのでっ、奥、突いてください、……ッ」
    「ハテ、指だけでこれほど乱れて、更に拙僧の魔羅が欲しいとは欲深い」
    突けば肉と腹筋と、内股が震える箇所を指一本で慈悲なく突けば晴明の腰が前後のみならず円を描くよう揺らされた。肉壁が誘いこむ動きで指を飲み込み、すべてでもってリンボから与えられる刺激を貪ろうとする。
    「やだ、やだ、いく、イくっ、ナカでっ、やだ、気持ち……ぃ、あ、あ!!」
    ひと際強く、孔が指を締め上げて、性器に被せられた拘束具はそのままで、射精を伴わずに絶頂に至った晴明は口を開け涎を垂らしたままその意識を失った。
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