あんただけの神様に「!」
こてん、とシャロンの頭が肩に寄りかかって来て驚いて思わず肩を震わせてしまった。幸いなことにシャロンは目を覚まさず、眠っていた。
(…疲れているのね)
それはきっとセラのせいで。未だに国王となったセラはシャロンたちから逃げ回っている日々を送っていて、そのせいで溜まった書類を片付けるのはシャロンとなってしまい本当ならもっと楽できるはずのシャロンが連日疲れているのはセラのせい、ということになる。
「今度、ちょっと𠮟る必要があるかしら…」
そう言葉を零した時だった。私に寄りかかっていたシャロンが小さく笑い声を零した。
「ふっ…それは、オルタナ王にはよい薬となるだろうな…」
「シャロン!?……起きてたの?」
「今起きたんだ。悪かったな、姫。重かっただろう」
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