「何を今更言ってるんだよ」「――僕と永遠を一緒に生きてくれませんか?」
言っちゃった、無意識だったんだ。僕のわがままで着いてきてもらった世界に2人だけしかいないと錯覚してしまうほど静かな廃教会で、まるで月が嘲笑うかのような冷たい目で見てるそんな雰囲気を感じてしまう。ああ、早くいつもみたいになんてねなんて言わなきゃ冗談だよって笑いながら言わなくちゃいけないのに。
優しい君はきっと良いよと肯定してくれるんだろう、僕のわがままにいつも優しい顔で答えてくれるから、でもそれじゃダメなんだ君は人間だから友達に置いてかれちゃうからそれは寂しい事だってわかるから拒んで欲しいと願ってしまう。
それなのにわがままな本心は君に選んで欲しいと言っている全てを投げ捨てて僕の傍にずっと居て欲しいと君の迷惑にしかならないのに。
そんなことをぐるぐると考えて居るとまるで僕の考えていることが分かるかのように優しく君は笑ってこう言ったんだ。
これは君を僕と一緒にした日。