紀帝柳王フェミニゼートドラゴン @femdra二人組の同人サークルです呪われているので女体化しか書けないホモのヘテロが好き(左右固定の意) ☆quiet follow Yell with Emoji POIPOI 9
紀帝柳王フェミニゼートドラゴンSPOILER本誌236話バレ ここから入れる保険はある 僕の考えた最強の237話以降の展開を全七話で毎日更新します。一種の祈祷です。①はタメなので堪えてください。書いてる人間は常に自カプを信じています。【追記】見づらいとのお声があったので、べったーにお引越しして続きを載せています→ https://privatter.net/p/10434569【五伏】To the Polaris,From236 ①波止場のインターバル1.波止場のインターバル Congratulations 人生のエンディングに乾杯を。斯くして『最強』の名を欲しいまま窮屈に生きた五条悟の二十九年は堂々の終幕を迎えた。出迎えには親愛なる同窓が集い、紙吹雪でも散るに相応しい感動のフィナーレだ。目尻の潤む熱き再会、万感の思いを胸に下段を過ぎゆくエンドロールを見送る。 「僕は、僕が病や老いでなく、僕以上の強者に殺されたことを嬉しく思うよ。ああ楽しかった、満足にはすこし足りないし、あいつにも申し訳ない半端をしたけど――」 概ね良好だ。望むべくもない己の結末にしては、随分な贅沢をさせてもらったと五条は満ち足りて目を伏せる。ただひとつ、やり残した喉のつかえが……いや、ひとつどころで済まないほどにはあるけれど、何事も足るを知るのが肝要だとこの歳にもなると分別がわかってくる。不甲斐なさの苦味も味かとすっかり完走の余韻に浸る五条へ、馴染みの面子で最も惜しまれ夭折した少年が、穢れを知らぬ眼差しでふと無邪気に問いかけた。 4029 紀帝柳王フェミニゼートドラゴンMOURNING【おまけ】絵ができるまで二号(総合的なディレクション担当)から一号(主なイラスト担当)に絵を発注して仕上がるまでにはいったいどんな工程があるのでしょうか? その一端を覗いてみまし…うわラフきったな マジできたねえ 解読が困難というわけで今回展示したイラストのラフと進捗の晒しです。最初の三つはキービジュ案、うち一つを採用して表紙のみ二号が自力で作成。最後の一枚は今後出るシーンです。 14 紀帝柳王フェミニゼートドラゴンPROGRESS【大盛EX】七月新刊のキービジュ兼表紙と、収録予定の挿絵の一部です。ポイピクは小説本文中に挿絵を挟めないんですね、ふべん…今回は表紙&本文は二号が、挿絵は一号が分担して制作しております。映画のポスターっぽくできてるといいな、表紙! 5 紀帝柳王フェミニゼートドラゴンDONE【大盛り⑤】ごめふし2nd noon展示、七月発行新刊の一部先行公開です。イベント後も読めます。長いので一話ずつに小分けします。両片思い先輩五×後輩伏♀のもとへ未来から28歳の五が現れて奇妙な三角関係が始まる、甘く切ない初夏のSF青春アニメ映画(概念)です。タイムパラドクスゴゴフシ♀ Ⅴ 『いざとなったら花嫁略奪!?』*** 「いざとなったら映画館を破壊する」 「悟、せめてもう少し小規模な犠牲に留めてくれ」 時間と場所は少し飛んで、駅から程近い大きな映画館。頭のところに怪獣が顔を出すユーモラスな意匠で観光地としても賑わう一角に、怪しげな二人がコソコソ身を隠していた。白髪の方は柄シャツに脛の出たボトムとゴツいスニーカー、前髪の相方は上下スウェットで、拳にはシルバーリングをバカほどつけた治安の悪い風体。多少顔が良くても話しかける気にはなれない。 「くそ、あの野郎、早速めぐみとサ店で楽しくお茶なんてしやがって…俺でもまだ二人きりで食事とかしたことねえのに…」 「いやでも店選びは素晴らしいと思うよ、このコーヒーとひとくちパンケーキ、なかなかどうしてイケるモグモグモグ」 5994 紀帝柳王フェミニゼートドラゴンDONE【大盛り④】ごめふし2nd noon展示、七月発行新刊の一部先行公開です。イベント後も読めます。長いので一話ずつに小分けします。両片思い先輩五×後輩伏♀のもとへ未来から28歳の五が現れて奇妙な三角関係が始まる、甘く切ない初夏のSF青春アニメ映画(概念)です。タイムパラドクスゴゴフシ♀ Ⅳ 『エスコートとストーキング』*** 賑わう駅前、一際目を引くライトグリーンのショウウインドウを背に、ねこ耳帽子を目印に。指示された通り、きっかり正午を目前にして伏黒恵は週末の都心に佇んでいる。休日というのに途切れぬサラリーマンの群れは西へ、ぎらつく若さを身に纏う男女は東へ、老若男女が伏黒の前をずいずいぐんぐん行き交ってゆく。埋もれそうな人混みの中で、果たしてこんなチャチな目印がどれだけ役に立つやらと、少女は頭に被せたキャスケットの角度を所在なく調整した。 「ねー、あの子、一人かな? 声かけてみる?」 「いや待ち合わせでしょ。てか、男? 女じゃないの?」 「えー男の子だって、帽子以外みんなカッコいい系じゃん」 生業上、自然と周囲に注意を払う癖がついている。ショウウインドウから少し離れた信号の前で、立ち止まった女たちがひそひそと、しかし白熱した様子で伏黒の容姿について議論を交わしているのが聞こえてきた。 8128 紀帝柳王フェミニゼートドラゴンDONE【大盛り③】ごめふし2nd noon展示、七月発行新刊の一部先行公開です。イベント後も読めます。長いので一話ずつに小分けします。両片思い先輩五×後輩伏♀のもとへ未来から28歳の五が現れて奇妙な三角関係が始まる、甘く切ない初夏のSF青春アニメ映画(概念)です。タイムパラドクスゴゴフシ♀ III 『奇妙な三角関係』*** 「未来から来た五条? なにそれウケる、負担が2倍で夏油が死ぬじゃん」 「君が多少は引き受けてくれるという配慮とかはないんだね」 「あたぼうよ、うわマジだ、二匹いる。一匹頂戴よ、解剖してみたい」 「駄目、別人に見えて一応地続きの悟…のはずだから。危害を加えたら将来の悟が大変なことになるよ」 小柄な同級生がヤニ代わりの棒飴を咥えたままへらへらと事態をおちょくるが、すでに夏油の胃はきりきり痛み出していた。目下話題の彼はというと、高専応接室の革張りソファーにどっかりと腰を下ろしていちごオレなど啜っている。顔面には真っ黒な目隠しがへばりついていて、風体が胡散臭いことこの上ない。 「そうそうコレよコレ! 学生時代いっつも飲んでたなぁ〜〜! このパックのやつ、僕の時代では終売しちゃっててね。やば、超懐い、ノスタルジーで泣きそう」 5561 紀帝柳王フェミニゼートドラゴンDONE【大盛り②】ごめふし2nd noon展示、七月発行新刊の一部先行公開です。イベント後も読めます。長いので一話ずつに小分けします。両片思い先輩五×後輩伏♀のもとへ未来から28歳の五が現れて奇妙な三角関係が始まる、甘く切ない初夏のSF青春アニメ映画(概念)です。タイムパラドクスゴゴフシ♀ II 『未来からの来訪者』*** 「散開しきらない程度に固まって行動しつつ、索敵は手分けしよう。伏黒はミドルレンジを、私はロングレンジに網を張る。接近してくる敵の気配には、虎杖が対処してくれ」 「うす!」 「なー俺だけ暇なんだけど、めぐみのケツで遊んでていい?」 「セクハラは後にしてくださいドブカス先輩」 後ならいいんだ…いいとは言ってない。ともあれ四人のうち三人は注意深く呪霊の気配に神経を尖らせ、廃工場の暗がりを進む。あまりの戦闘担当は退屈そうに欠伸を繰り返していた。しかし、一向に見つからない。 「ふぁーあ、お前らトロくさすぎ。ご自慢のワンちゃん&呪霊ちゃんも大したことねえなぁ」 「じゃあアンタならできるんすか」 「おっ 頼っちゃう? 恵ちゃんがどぉーーーーしてもって言うなら六眼パワーで隅々まで霊視してやらんこともなくてよ?」 6359 紀帝柳王フェミニゼートドラゴンDONE【大盛り①】ごめふし2nd noon展示、七月発行新刊の一部先行公開です。イベント後も読めます。長いので一話ずつに小分けします。両片思い先輩五×後輩伏♀のもとへ未来から28歳の五が現れて奇妙な三角関係が始まる、甘く切ない初夏のSF青春アニメ映画(概念)です。タイムパラドクスゴゴフシ♀ I 『予定“不”調和の痴話喧嘩』◇ もう一度チャンスがあるなら、きみはどうしたい? *** 「おまえ、ほんっっと可愛くねーのな」 いつも通り、と言ってしまえばそれまでの憎まれ口。五条悟は彼女――二つ年下の生意気女へと、眉目秀麗な顔立ちを歪めて不愉快を示した。だが流石、この利かん坊が繰り返しディスを唱えるだけのことはある。暴言を受けた後輩・伏黒恵の方も、ただでは転ばないと迫力の滲む眼差しで男を睨み返した。 「そっちこそ、もう少し大人になったらどうですか? すこしは夏油先輩を見習った方がいいですよ、クソガキ先輩」 「なんでそこで傑の名前が出んだよ。悠仁の次はあいつに色目? ほんと男なら誰彼構わず惚れっぽいのどうかと思うわ」 「下世話な勘ぐりお疲れ様です。きっとアンタ自身が女をそういうはけ口としてしか見てないから、そんな風にしか人間関係を捉えられないんですね、哀れみすら湧きますよ」 5621 紀帝柳王フェミニゼートドラゴンDONE【並盛】ごめふし2nd noon展示書き下ろし。イベント後も読めます。原作軸の数年前、離反後の夏油が目撃した五条悟の変わり果てた姿とは。好きな子に振り回されてる攻めくんかわいいよねの短編です。【五伏】『アンドロメダとオレンジジュース』あいつの眼はどんな遠くの敵だって見逃さなかったなと、懐かしい友のあほヅラを想う。遠方まで、個人的な集金へ向かう道中の信号待ち。ドラッグストアの店先から古いJ-POPが耳をくすぐった。学生の頃流行ったラブソング、熱の冷めた色恋の哀しさを甘く歌い上げたもの。 「交差点で君が立っていても――か」 あんなにすぐに見つけられたものが、今ではもうぼやけて霞んで見つからない。なんとも薄情な話を詩的に昇華せしめたものだ。視力の良さを鼻にかける女の独白を鼻の奥で口ずさみ、思い出すのがあいつのことというのもなんだか気色の悪い話だ。だが、そこまで考えて思わず噴き出してしまう。 「いやいや、私もアイツも、自慢じゃないがひと目で見つかるだろ。見失うにはデカいよ、流石に」 6023 1