お花屋さんなおたきワンシーンシナリオ「それは一輪の」
□商店街 花屋 店内 夜(20時前)
商店街にある小さな花屋。閉店間際、外に出していた花は中に仕舞い、扉も閉まっている。
店内でクローズの作業をしていた多喜二。エプロンをしている。
カラン、というドアのベルの音。多喜二、顔をあげながら
多喜二「今日はもう閉店で…」
気づいて止まる。ドアの前には直哉が立っている。スーツに鞄。
直哉「花を、買いたいんだが」
<ここでタイトル>
多喜二「こんな時間に珍しいですね。仕事帰りですか?」
直哉「あぁ、どうしても今日欲しくて」
直哉、店内に入り、花を見ながら多喜二の方へ近づく。多喜二、閉店作業をやめて、
多喜二「なんでもお包みしますよ。どれにします?」
直哉、少し言いづらそうな、照れて視線をそらしつつ
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