五乙@或る補助監督と同期の話「こないださぁ、例の子の補助監督として任務に同行したんだけど」
「誰?」
「五条せんぱ…、五条さんが見つけて来たっていう、乙骨術師…だっけ?」
珍しい名前だから覚えていた。禪院術師や狗巻術師も珍しいといえば珍しいけれど。
でも、あの二人は家柄が有名だから、そんなに違和感はなかった。だけど、乙骨術師は極めて珍しかった。
高専に来た理由もだけれど。
親戚って本当だって…言おうとして顔を上げたら、食い入るように身を乗り出してきた。
「えー!いいなぁ!!俺まだ当たった事ないんだよね!五条先輩の従兄弟興味あるー!!」
キャッキャとはしゃぐ様を見て、どこから突っ込んだら良いか悩んだ。こいつ、学生時代から五条さんのシンパだったけれど、変わらない。いつまで先輩と呼ぶのかしら。
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