ディアスタの支援Sペアエンド風妄想🔶支援S(ディアマンド × スタルーク)
【ディアマンド】
スタルーク。今日は話がある。……重要な話だ。
【スタルーク】
兄上が僕に、重要なお話……?
はい、どんなことでも。聞かせてください。
【ディアマンド】
……私は、今まで数々の縁談を断ってきた。
誰と並ぶかは、王として、そして一人の人間として、慎重に選ぶべきだと思っていたからだ。
【スタルーク】
……それは、当然のことだと思います。
兄上ほどのお方が、誰かと生涯を共にするなら……ふさわしい相手でなければ……
【ディアマンド】
そう。だからこそ、慎重に考えた。
何度も、何度も……そして、ようやく確信した。
【スタルーク】
……確信、ですか?
【ディアマンド】
私の隣にいてほしいのは……
他の誰でもない。お前だ、スタルーク。
【スタルーク】
……!?
ぼ、僕……ですか!? 兄上、何かの間違いでは!?
僕なんて、王妃にふさわしい器じゃ……!
【ディアマンド】
器など、私が決める。
お前は私にとって、誰よりも信頼でき、支えとなってくれる存在だ。
ブロディアの未来を想う気持ちも、弓の腕も、そして……その優しさも、すべてが誇らしい。
【スタルーク】
で、でも……世間は、きっと受け入れてくれません……
僕のような弟を、兄上が伴侶に選んだと知ったら、どんな声が上がるか……
【ディアマンド】
関係ない。誰に何を言われようと、私の決意は変わらない。
お前が傍にいてくれるなら、どんな批判も耐えてみせよう。
【スタルーク】
……兄上……
【ディアマンド】
私は王になる。
だがそれ以上に、一人の男として、お前を愛している。
【スタルーク】
…………そんな、言葉……
ずるいですよ、兄上……
【ディアマンド】
どうか、私のそばにいてくれ。
これからの人生を、共に歩んでくれないか。
【スタルーク】
……はい。僕でよければ、何度でもお返事します。
兄上……僕は、兄上の伴侶になりたいです。
【ディアマンド】
ありがとう、スタルーク。
……さあ、これからの未来を築こう。二人で。ブロディアのために。そして、互いのために。
【スタルーク】
……はい、兄上。
***
🖤立ち向かう黒鉄と繊細なる射手
戦後、ディアマンドはブロディア王として即位。
スタルークは王弟として、国政を陰から支え続けた。
彼らは伴侶として公に結ばれたが、当初は反発も多く、
王弟を正室とする前代未聞の決定は、貴族らの批判を招いた。
しかし時が経つにつれ、二人の揺るがぬ信頼と補完関係は国政に安定をもたらし、
やがて“最も堅牢な王政の礎”と謳われるようになる。
ディアマンドは新たな産業を興し、スタルークは交渉と心の機微を得意とし、
互いの不得手を補い合いながら、ブロディアを繁栄へ導いた。
時折、ふたりでイルシオンを訪れ、共に茶を飲む姿は、
国境を越えて「理想の王族」として語られたという。
晩年、ディアマンドは王位を次代に譲ると、
「未来を守る日々はお前と過ごしたい」と語り、
スタルークとともに静かな地で暮らした。
二人は生涯、王と王弟であり、政治の要であり、
なにより――互いの唯一人だった。▼