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    ですほわいとさん

    主に小説とか小ネタとかえっちなやつとかネタバレ絵とかを置いています。

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    POIPOI 35

    神に隠し立てすることがないのなら、人を恐れることはない。
    語り始め→https://twitter.com/sntk446/status/1637730776333828097

    ##gnsn

    【教令院七不思議】『神眼移植』お前は人は何を動力に動く生き物だと思う?
    脳か?心臓か?魂か?
    昔、それは「願い」だと定義づけた学者がいた。
    何もおかしなことじゃない。俺自身も幾度となく目にしてきたが、元祖より人に備わった生存本能は時として肉体の限界を凌駕する。思いの強さは時として、己が認識するよりも速く体を動かす動力源となるんだ。

    「願い」と言えば誰もが思いつくものがあるだろう。──神の目だ。
    人の「願い」を実体化したあれは素論派だけに収まらない、格好の研究対象なんだ。ただでさえ神の目に関する情報はまだ少なく、発表されている論文も少ない。我こそが、と解読を志す学生は今後も増え続けるだろう。

    ここまでなら何も問題は無かったんだが……ああ、勘がいいな。そうだ、ここからきな臭くなる。

    人の動力を「願い」だと定義づけた学者には兄が居て、その兄は神の目を持っていた。
    学者は当然それを羨んだが、神の目は顕現した本人以外が力を行使することはできない。そこで、兄に共同研究を持ち掛けたんだ。
    彼はその提案を断った。兄からしてみれば、自分は学者のモルモットに過ぎない。共同研究者とは協力関係が築ける平等な立場であることが前提だから、この言い分は正しいと言えるだろう。
    しかし、学者はそうは思わなかった。
    衝動的か計画的かは定かでないが、学者は兄を殺してしまった。正確には──殺しかけたんだ。兄は植物状態になったが、神の目は彼の元でそれでもなお煌々と輝いていたらしい。
    学者は考えた。

    「言葉を発すことも、自発的に動くことも叶わない兄の生存を証明するのは、か細い呼吸とこの神の目のみ。」
    「願いが人の動力となるなら、この神の目があれば兄は再び動き出すのではないか。」

    そこからは、まさしく”実験”だ。
    学者は兄に神の目を埋め込んだ。兄は動かなかった。
    学者は神の目に別の肉体を与えてみた。兄は動かなかった。
    学者は別の肉体の一部を兄と入れ替えた。兄は動かなかった。
    学者は兄と同じ血が流れる自分に神の目を埋め込んだ。兄は動かなかった。

    ──結局、兄が動くより先に神の目の光は潰えた。
    残されたのは好奇心に憑りつかれ、正気を失った学者の成れの果てだ。
    そしてこの悍ましい研究は、形を変えて七不思議として後世に語り継がれてしまった。



    これが『神眼移植』の真相だ。
    「自分の一番大切なものを渡せば、神の御業をその身に宿せる」とは、まるで詐欺の謳い文句だな。
    たとえ神をその身に宿しても、失ったものは帰ってこない事がどうして分からない。
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