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    きみどり

    @kimi_0812

    かきかけ途中のログ投下場所なので、完成したものはpixivに体裁整えてまとめています。
    詳しい事はプロカを見て下さい。
    TRPGは全部ワンクッション入れているので、閲覧は自己責任。
    リンク一覧:https://lit.link/gycw13

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    きみどり

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    凛潔(付き合っていない)ぬき合いっこの後の話。
    蜂楽が2人の間をチョロチョロと引っ掻き回すだけ。

    ##凛潔

    好奇心は蜂を動かす(蜂楽と潔と凛) 部屋に戻ると、ベッドの上で大の字になっている蜂楽が「おかえり〜♪」と声を掛けてきた。軽く返事をしてベッドに腰を下ろせば、うつ伏せになった蜂楽がごろんと左隣に転がってくる。じゃれつくようにヘッドロックを仕掛けると、きゃらきゃらと蜂楽から楽しそうな声があがり、つられて潔も笑う。
    「潔! いーさーぎー! ギブギブ!」
    「うるせー! いつもチョップしてくるお返しだ、こんにゃろ!」
     ぺちぺちと潔の腕を叩き、両足をバタつかせていた蜂楽が、ふと動きを止める。すん、と鼻を鳴らし潔の腹、胸、首と順番に蜂楽の頭が移動し、離れてから首を傾げた。
    「蜂楽……? 何かあった?」
    「んーっと、」
     内緒話をするように、潔の耳元に蜂楽は口を寄せる。
    「……潔から、“凛ちゃんの匂い”がする」
    「は、は。……気のせいだろ!」
    「やっぱり〜? だよねぇ」
     潔の視線は、隣に居る蜂楽に向けられているため、気付くことは無い。耳打ちをする時から視線を向けていた蜂楽は、自分自身に痛いほど突き刺さる視線を送る浅葱色の瞳に、背筋が震えた。


    ***


     語学勉強を終え、テキストを閉じた凛は疲労を吐き出すように長いため息をつく。毎回、群がってきて、質問責めに遭い、それに答えるだけであっという間に時間が過ぎ、疲労が溜まる。
    「凛ちゃん♪ そんなにため息ばかりじゃ、幸せが裸足で逃げ出すぞ」
    「元凶が言うな」
     ふわふわと左右に揺れる蜂楽の頭をテキストでポンと抑えれば、ピタリと動きを止める。ニイと口角が上がった瞬間、蜂楽は凛の腕を掻い潜り距離を詰める。反応に遅れ、半ば押し倒される様な形で床に倒れ込んだ2人に視線が集まる。
    「おい、何す「凛ちゃんからも、“潔の匂い”するね」
     蜂楽の言葉は、ちいさく、繊細で、凛にだけ聞こえるように、明確な意志を持って発された。
    「…………蜂楽、覚えとけ」
    「んにゃ?」
    Curiosity killed the cat.好奇心は猫をも殺す
     そう言い放ち、凛は蜂楽を押し退け、立ち上がる。
    「凛ちゃんもっかい! もっかい言って!」
    「……潔なら聞き取れただろ。ちゃんと勉強しとけ」
     そう言い残し、凛は部屋から出て行ってしまう。部屋に残された蜂楽は、先程凛が口にした言葉を忘れないように呟く潔へと、苦笑しながら駆け寄った。
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