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    haruhayaaaate

    @haruhayaaaate

    ネタバレとからくがきとか進捗とかR18とか置くかもしれない
    進捗以外は溜まってきたらそのうちpixivにまとめたりする予定

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    haruhayaaaate

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    10/27スパークの遊郭泛塵くん本より
    ※オリ付喪神の禿がいる

    こういう感じで大千鳥さん非実在ルートで色々精神的にもしんどい感じになります(このあとひどい事されてこの認識がもっとぐちゃぐちゃにされる。最終的にちどはんになる)


    オリ付喪神の禿は文殊重國の短刀です(小声)
    この子はCP的にもR18的にも絡まないのでご安心下さい

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    野イタチ

    DONE #兼堀
    欠席のお詫びに、せめてもの、兼堀です。夏はなんだかんがいって好きです。
    ある夏の日 蝉時雨が降りそそぐ。障子は開けはなたれていて、温い風が風鈴を揺らした。畳に大の字になった彼を、僕は団扇であおいでいる。彼は眠ってしまったので、あおぐ手はおざなりだ。僕は目も眩むような青空を見つめ、太陽と木陰が作り出す、はっきりとした陰影と、どこにいるかも分からない蝉の声を聞く。まるで絵画を切り取ったような夏の風景だ。
     僕はほとんど、あおいでいない、団扇を置き、自分も寝そべる。さっきまで見ていた、景色ががらりと変わって、見慣れた天井になった。蝉の声だけが、どこへいてもついてくる。
    「兼さん。」
    名前を呼んでも返事はない。本当に寝入ってしまったようだ。僕は寝返りをうって、彼を見る。最初に目に入るのは、長い髪だ。せっかく整えた髪は寝乱れて絡まっている。夕方までには起こさないと、夕飯に間に合わないなあ。僕はそう思った。じっと彼を見る。指先をその髪に伸ばす。何度も櫛いているのだから、今さらその感触は新しいものではないのに、何度でも触れたくなる。そのたびに、僕は安心とも愛しさとも言えない感情におちいる。僕はさらに手を伸ばして、彼の指先に触れる。彼の肌が僕より冷たかったことなんて、数えるほどもない。僕はその手を握った。
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