タイトルなんて考えてなかったな…↓ではでは前書きと本文ちょい見せ↓
※5月の半ば(国民へのバイスタンプ押印とか、ホーリーライブが1人でギフジュニアやギフテリアンの処理をしていた時)くらいに妄想した話が原案なので、オリジナル設定及び原作との矛盾点だらけ
ヒロミがデモンズに変身可能
牛島夫妻、狩崎真澄が存命
一輝の記憶喪失が31話時点レベルの軽傷
カゲロウが完全に消滅
などなど…
(ヒロミさん、ウィークエンドに協力するとは思ってたけど大二と話すのがあの一度だけとは…自分の中ではヒロミさんの所属はしあわせ湯であってウィークエンドではないし、80オーバーの体は実年齢相応までに回復してるし、描写は無いけど牛島夫妻も元気に生きてます!(泣))
(やべぇ…真澄さんお亡くなりになられてしまった…ストーリーに大きな支障はないけれど、とりあえず生かしたままにする…)
前置きはこの辺で
れっつごーとぅ本文
ギフとの戦いが終わり、この世界には再び自由と平和がもたらされた。
フェニックスはすぐに解体され、隊員達は行き場を失わずに新しい職に就くことが出来た。あのフェニックスで働いていた者を受け入れてくれる人はいるのだろうかと思ったが、考えてみれば元隊員の中でフェニックスの本当の存在理由を知っていた者や、赤石の意見に賛同していた者はおそらくいなかったはずだ。悪魔の被害者である人々を救わないほど冷徹な人はそうそういないということか。
多くの者は実家に帰って家業を継いだり、地元で働き口を見つけたらしい。警察官や自衛隊になってまた市民を守る人も少なくないそうだ。
俺ー五十嵐大二は前者だ。実家の銭湯で両親と共に働いている。
俺がまだフェニックスにいた頃までは兄ちゃんが主に働いていたが、今は子ども向けのサッカーチームのコーチをやっていて、銭湯はたまに手伝うという程度だ。兄ちゃんが好きだったサッカーを仕事に出来て良かった。お節介な性格の兄ちゃんに、人に何かを教えるという仕事は向いていると思う。
さくらは専ら空手の稽古に励んでいる。それと同時に受験勉強までこなすものだから、本当にすごい。勉強で固まった体がほぐれて良いのかもしれない。体を動かすことで睡眠の質が良くなり勉強の効率が上がるのかもしれない。
さて兄妹はこんなにも一生懸命に生きているというのに、俺は全然駄目だ。今だって平日の真昼だというのに何もせず実家の自室のベッドの上で寝転んでいる。別にさっきまで寝ていたとかそういう訳じゃない。ただ午前中にすべき仕事が終わっただけだ。
俺はあの件以来ーー人とあまり関わりたくなくなった。肉体的な傷は完治に近い。…あの忌まわしい遺伝子のおかげで。だが精神的な傷は、何故かなかなか癒えないでいる。精神的疲労も多いからとはいえ、そろそろ治っても良いと思っているが、頭や胸のあたりがどうも気持ち悪くずっと不快だ。一度精神科にかかった方が良い気がするが、あくまで気がするだけだ。これといった自殺願望なども無い。だから多分、心の病にかかっていることは無さそうだ。時間が経てば治るだろう。軽い鬱状態ではあると思うが、家族と話して笑うこともあれば、マイペースに汗を流して仕事をしている時は、楽しさや爽快感がある。きっとこんな感情の変化くらい誰にだってあるものだ。
と、いうことで俺の仕事は掃除と買い出しの2つである。
先程簡単な昼食を摂ろうとダイニングへ向かったら、今日は狩崎真澄に夕飯に誘われたので、夕方から夜までそこにいると母ちゃんが言っていた。銭湯は休みの日なので問題は無い。というか休みの日だから誘ったんだろう。もちろん俺だけは留守番だ。あの組織は正直言って未だに信じきれない。いや、きっと信じる信じないの問題ではないのだ。俺はあの組織が、多分嫌いだ。
気がつくと時計の針は6時を刺そうとしていた。どうやら眠ってしまったようだ。顔を洗おうと部屋を出るとさくらがいた。
「大ちゃん!…えっとおはよう!それからただいま!…じゃなくて、今から光くん家に行って来るね!あ、ママ達はもう先に行ってて、一輝兄とは現地で合流、あと、ヒロミさんやカリさんも来るんだってさ!それじゃあね!」
そう言ってさくらは慌ただしく出て行った。
とりあえず俺は風呂に入り夕食を摂った。
明日の買い出しで買う物のリストを作り、入浴で使ったタオルを洗って干して、今から何をしようかと自室に戻る。
牛乳でも飲みながらテレビ番組でも見ようかな。
だがそうやって時間を潰すなら、さっさと寝た方が良いと思ってしまう。とはいえこれだと今日は寝てばかりの一日だ。そういう日があっても良いとは思うが、このところ時間を無意義に使ってばかりなので、やはり何かしなくてはという義務感に駆られる。
そうこう考えていると、少し寒さを感じた。
そういえばもう夏は終わりに近づいている。