タケル誕生日コピー本サンプル、タケ熊タケ熊誕生祭
月見うどん
※熊梅がエネマグラ体験した後の世界線です。
吉良健…とあるゲーム会社でシナリオライターをしている。オタクに理解のあるオカルト好きなギャル♂
熊野鈴明…タケルの上司。梅北という男と致している。
会社に響き渡る声、またタケルが上長と揉めているみたいだ。
「だから~!ここで宇宙人が全ての犯人だってストーリーが~!」
「急展開過ぎてついていけんだろう!あっちこっちに張り巡らせた伏線はどうする気だお前…」
「だって河童が…」
「観光地で見た夢の話を無理やりシナリオにするんじゃない、何のためにオカルト旅行行ってきたんだ…ムーの読みすぎだぞ、お前。」
「うぅ…………」
うちの会社に入ってきた時、タケルは既に月刊ムーを定期購読していた。突飛なアイデアを持ってくることが多く人当たりも良かったため、俺も先輩たちもあいつを可愛がっていたが…最近特に妙ちくりんなシナリオアイデアを提出するようになった。河童が宇宙人だったとか、白い部屋に閉じ込められるシナリオだとか。花言葉にハマってた時期もあったっけ。
「スズせんぱ~い…またダメって言われた…」
「変なアイデアばっか出すからだろ?それよりデザイン担当が呼んでたぞ。」
いつもと変わらないテンションで俺に飛びついてきたタケルを次の仕事へと追い返す。タケルが俺に懐いているからか、あいつ最近どうした?と同僚によく聞かれるが正直自分の正気さえ疑わしい。甲殻類のような身体に触手の生えた頭部を持つモンスター、見た目が開発中のゲームに合わないと即刻却下された落書き同然のイラスト…タケルが描いたというモンスターに、俺は見覚えがあった。初めて梅北と会ったあの白い部屋で、俺は同じものに遭遇していた…はず。果たしてあれが夢だったのか、そもそも奇怪な事件でしか出会わない梅北が実在しているのかさえこの間まで疑問だったのだ。でももし、あいつが同じような目に遭っていたとしたら。俺と違って、意にそぐわない性交渉を強いられていたとしたら…ふと浮かんだ嫌な可能性を振り飛ばした。王道ファンタジーを描く時に、こんな薄暗いインスピレーションはいらないだろう。
「おーい熊野~、書類取りにこ~い。」
ふと現実に引き戻され短く返事を返した。勢いをつけて立ち上がった時、腹がぎゅるとよじれる感覚に襲われたが、無視して歩いた。
数日後、早朝から俺はバスに揺られていた。人身事故か何かの影響でバスによる振り替え輸送が行われていたのだ。ある駅に着き俺の隣が空くと、そこに見慣れた髪色の男が座ってきた。
「ス~ズ先輩、おはようございます。」
「お?いたのか、はよ。」
「ちょっと前の駅から。スズ先輩見えたから狙ってたんだ、この席。」
ラッキ~と呑気に背から降ろしたリュックを抱きしめるタケル、あっという間に舟をこぎ始める。薄目で肩に寄りかかる温もりにつられ、俺もふと目を閉じた。しかし乗り過ごしてはただでさえ遅刻しそうな会社にさらに遅れてしまう、強い意識を以て目を開けた。が、目の前に広がっていたのは異様な光景だった。
「あれ…………?」
肩に凭れる温もりはそのままに、車内の人が消えていた。振り替え輸送でただでさえ混みあっていたのに、それにどこを走っているのか見当がつかない。さっきまで街中を走っていたのに、霧の中でも走っているのではないかというほどに窓の外は白く視認できない。
「なん、だよ……どうなって…!おい、おいタケル…!」
隣で幸せそうに眠るバカを揺すっても起きる気配は無い。次の瞬間前方から腹に響くほどデカい、船の警笛を思わせる低い音が轟く。目の前が光り霧のように白い空間から飛び出してきたのがトラックのような形をしていたのに気が付いたのは、後のことだった。
気が付けば見覚えのある眩しさ。真っ白に埋め尽くされた視界に映った自分の腕が、暗い色に見えた。何の特徴も無いことが特徴である部屋、以前来たことがある場所なのか判別のつけようが無いが、恐らくまた無理難題を押し付けられるのだろう。しかしいつもと異なることが一つ、冷たいのか温いのか分からない不気味な温度をした硬い床に転がされているのがセオリーのはずが、俺は柔らかい布に包まれ横たわっていた。
「こ、こ……またあの白い部屋か。」
必死になって経緯を思い出そうとするが、記憶に靄がかかったように思い出せない。しかし、唯一思い出せる肩にのしかかる温もりは健在だった。
「タケル、おい…おいタケル?起きろよ、お前…………おいタケル!」
目を覚まさない馬鹿に語気が強まる。身体を起こし肩を揺すると、ようやくと瞼が開いた。
「あぁ…?スズ、せんぱい…?」
目を覚ましたタケルは眼を擦りながら辺りをキョロキョロと見渡すと、ハァとため息を吐いた。
「あー…」
「…驚かないのか?」
「え?あ、いや…そっか、変に慣れ過ぎてんのかな俺。」
「慣れてるって、お前…まさか、お前も?」
「え、先輩もこういうの体験あんの?」
「まぁ、な…お前が最近シナリオで白い部屋がどうのって言ってたからまさかと思ってたんだ。」
「えー!早く言ってくれればよかったのに!一緒にオカルト話できたじゃん!」
ボーっとしていたのが嘘のように目の前ではしゃぎ始めるタケル、どうやら単に寝起きだったようだ。その姿に安堵する。
「言えるわけないだろそんな…自分でも信じられないんだぞ?」
「そっかー…まぁでも、今回で俺ら仲間だってことだよな~スズ先輩♪」
緊張感もクソも無い様子にもう二人ほど奇怪な現象で出くわす人の顔を思い浮かべる。どうやらタケルは俺よりもこういった現象に慣れているようだ。
「…おう。それで、お前ならこういう時どうすりゃいいか見当ついてんだろ?」
「任せて!とりあえず扉見ようよ、なんかあるかもしれないし。」
俺達が寝かされていた布…改めベッドの正面に、白い扉があった。壁と同じような材質なのか、つるりとして微妙な温度をしている。取っ手に手をかけるも動く様子は無い。開かないのか~とタケルが呑気に文句を言った次の瞬間、扉表面に文字が現れた。
『エッチしないと出られない部屋』
これが、新たな始まりだったと言えよう。間違いなく。
「…………は?」
「えぇ…?」
俺達の反応は似たようなものだった。今まで梅北とそうしてきたことを、目の前にいる男と行えと言うのか。もはや抵抗感を失いかけてきたことだった、不可思議なことに巻き込まれ恐怖や快楽に溺れる。だからといってこの、タケルと。
「俺が、タケルと…………?」
「ん~……まァ、仕方ないか…」
己の耳を疑った。目の前にいる男、会社の後輩で俺によく懐くタケルが、生意気なあいつが俺との性行為を受け入れるっていうのか。
「え、ちょっ待てよお前…そんな普通に受け入れんのかよ、こんな状況…!」
「あ、男同士抵抗ある?スズ先輩ノンケ?」
「いやそういうんじゃなくってだな…!」
「まぁまぁ、先輩はなんもしなくっていいからさ。とりあえず、ベッド行こ?」
その言葉を聞いて必死になってる俺を気にもせず腕を引くタケル。思っていたより力強く引っ張られた俺は容易くこの部屋と同じ色をしたベッドに腰かけさせられた。わずかに空いた太腿の隙間は大きく割り開かれ、両膝をタケルが抑えている。
「待てタケル、マジで、他に手があるかもしんねぇだろうが!」
「スズ先輩もこういうとこ来たことあんだろ?どうせ手なんて無いって。ほら、目瞑ってていいからさ。手どかしてよ。」
「おい…」
ベッドに手をつくよう促されると、もうタケルを阻むものは何もなかった。俺のズボンを守っている革製の丈夫なベルトがやけに頼りなく感じる。すると、ベルトに手をかけるタケルがフッと笑った。
「スズ先輩、結構可愛いとこあんね。こういうの嫌だって言わないし、意外と素直に受け入れてるし。」
「おま、バカにすんな…!」
「あーもう!冗談だって、揶揄っただけじゃん。ほら暴れないで、手はここね。」
グイと腕を掴まれれば、非力にも簡単に自由を奪われてしまう。本気で暴れずにそれを許しているのは相手が会社の後輩だからと言い訳をして。いつのまにか器用に外されたベルトは役目を放棄し、衣服は寛げられていた。知らぬ間に期待と熱気を持ちつつあった下腹部と異なり、無防備にめくられたシャツの隙間に流れ込むひやりとした空気に身を震わせた。
「ッ…」
声にもならない小さな呻きを上げる俺を見上げたタケルは意地の悪い顔をして嗤う。ベルトを外された時点で既に膨らんでいた布地をそっとなぞり、爪先で叩いた。目を瞑っていていい、そう言われたのにタケルの一挙手一投足から目を離せなくなっていた。
「期待しちゃったでしょ、スズ先輩。めちゃめちゃ熱くなってんじゃん、ここ。ほら、グイグイ押し返してくんだけど。」
通常の位置では収まりきらなくなったそれは、首をもたげ横を向いた。くっきりとズボンに浮き出た形をなぞっていたタケルが、指で幹を掴んだ。
「あっ…」
「結構でかいよね先輩、パンパンじゃん。キツくない?」
薄手の生地のズボンを履いてきたのが災いし、大きさは愚かその形や脈動までもタケルに見透かされている。裏筋のあたりをカリカリと引っ掻かれれば、俺の肉棒は先端を滲ませた。
「もう先走り出てんの、このへん特にあったかいよ。」
「…ッ、タケル…」
「ん、触って欲しくなっちゃった?でももうちょいおあずけね、せっかくだからさ、我慢してから出した方が気持ち良いっしょ?」
股の間にしゃがみ込んでいたタケルは、立ち上がると同時に俺のシャツを勢いよくめくり上げた。晒された腹筋と胸元に流れ込む冷気にまた身震いをした。あいつが立ち上がるときに解放された俺のモノも、タケルの体温を失いひんやりとした感覚を拾う。それらとは真逆に、ある一点だけはねっとりとした熱を感じていた。
「おい、どこ舐めて…ッ!」
「こういうの興奮しない?」
首筋に這わされたタケルの舌が、ゆっくりと筋肉をなぞる。鎖骨を甘噛みし始めた時、タケルの手が服の中に侵入し俺の胸筋を揉みしだいた。
「こっちはあんまおっきくないんだ、鍛えた方がいいよ?スズ先輩。」
大して筋肉量も無い俺の胸に飽きたのか、すぐに手が離された…かと思いきや、辺りをまさぐったタケルの指は両乳首をつまみ上げた。
「あッ…?何してんだよ、タケル…!」
「彼女とかから触られたこと無い?男でも感じられるんだよ、ここ。ちょっと寒い?硬くなってる。」
乳首の硬さなんて気にしたことも無い、けれどもあいつの指が触れている位置に、確かに芯のような硬さを感じた。それがだんだんと揉み解されていくような錯覚を覚える。冷たさとくすぐったさから始まった感触は、次第に熱を帯び始めていた。すると、鎖骨に感じていた熱が離れた。
「ん~、あんま気持ちよくない?自分で触ったこと無いんだ。」
そう言いシャツの中に頭を潜り込ませたタケルは、俺の右乳首に舌を這わせる。
「うぁッ、ちょ、んなとこ舐めなくっていいだろ…ッ」
乳輪を徘徊した熱は次第に中央へと寄せていき、返す。決して中央の突起に触れることなく、たまに離れて胸板にキスをした。口づけを受けた胸板と鎖骨が空気の流れで冷やされる。すると不意にタケルの唇が乳首を芯を捕らえて、舐った。と、同時に左の乳首を弄る動きが加速する。芯を押しつぶすような動きだ。口に含まれた右の乳首は、熱い口内の温度と唾液に塗れたヌルヌルとした舌の感触を拾う。気持ちいい、のかはわからない。目の前で繰り広げられる一連の動作は扇情的と呼べるかもしれない。けれども…
「タケル、俺やっぱ、乳首はそんなに…」
だからもう、そう言いかけた時、襟からこちらを覗く不満気なタケルと視線が交わった。タケルは、空いた右手で俺の肉棒を再び握りこんだ。
「ぅおッ、おい、また…ッ」
「ふ~ん、こんな硬くしといてよく言えるよね、スズ先輩。こんなビンビンにして、パンツの中カウパーでぐちゃぐちゃにしてるくせに。」
先ほどよりもずっと強く握りこみ揉みこまれる。時折先端に滲む液を下着の中で塗り込むように動く。下着の布地が先走りを吸い、敏感な亀頭に擦り付けられた。
「んッ、あぁ やめ、タケル…ッ」
俺が弱音を吐いたのに気分を良くしたのか、またタケルは乳首にしゃぶりつく。今度は反対の乳首に口をつけ吸われる。熱い口内でふやかされ濡れた乳首をささくれだった指先でなぞられれば、無意識に身体が跳ねた。
「気持ちくなってきちゃった?乳首開発するときはね、ちゃんとチンコも弄ってこれは気持ちいいことなんだって身体に教えてあげなきゃいけないからさ、次から自分で扱く時もちゃんと乳首触ってね?スズ先輩。」
「タケルっ、マジで、手ぇ放せ…ッ」
「とか言いながらされるがままじゃん、気持ちいいんでしょ?後輩に乳首舐められてチンコ揉まれてイっちゃいそうだから放せって言えばいいのに。」
自分でも限界が近いのがわかる、強がっていられない。けれども、その快楽を突き放すには惜しくて、まだ足りなくて、
「タケ、ル…ッも、…」
イく、その二文字を発する前にタケルは動きを止めた。あいつは身を引いて再び俺の前にしゃがみ込んだ。身体を襲っていた快楽の波は去ったというのに、俺の身体はしばらく跳ね、肉棒も同じく激しくのたうち回った。もはや射精に至ったのかとすら錯覚するほど下着の中が濡れ、蒸れている。息も乱れ、無意識に肩が上下していた。タケルがいたずらと言わんばかりに指で身体をつつけば、俺は過剰に腰を跳ねさせた。
「ブッ…先輩、感じやすすぎだって!そんな気持ちよかったのかよ。」
肩を震わせ笑うタケルに言い返す気力もなく俺はうっせぇと呟く。
「ごめんごめん!でもさ、イくならもっと思いっきり気持ちいいことした方がいいじゃん。窮屈でしょ?これ。」
俺の肉棒を指さしたタケルは再び下腹部へと手を伸ばす、その動作だけで俺の下半身は期待し布地のふくらみを隆起させる。
「…ッタケル、」
「そんな呼ばなくてもわかってるよ、スズ先輩。たくさん気持ちよくしたげるからさ。」