「色々な味をひとまとめにしたから不味かったんじゃないですか?」
「え?」
「同じ物を大量に作って圧縮したらいいんじゃ?」
「それや!!」
「なぁ〜俺、夢主ちゃんのチーズケーキ食べたいぃ〜」
「時間かかるんで、そんなに大量には作れませんよ?」
「えぇ〜」
「仕方ないですね…。色々と出来るだけ作りますよ」
「ホンマ!? おおきにぃ!」
「わっ! 凄い数のケーキですね」
「出来るだけハイカロリーなお菓子を作ってみました」
「美味そう!」
「美味そうやなくて美味いんやで! メッチャようさん作ってくれたなぁ! 夢主ちゃん、おおきに!」
「じゃあ、圧縮お願いします」
「…なんか」
「こんな綺麗に作ってあるのに…」
「勿体無いわぁ…」
「早く太る為でしょう。また作ってあげますよ」
「「「うおぉぉぉぉ!」」」
「出来た!」
「これがチーズケーキ10ホール分なんて思いもしませんね…」
「ちっこいのに重たいわぁ」
「ささっと食べてください。次もありますよ」
「ほな、いただきますぅ!」
「どうですか?」
「おっ! ちっこくてもチーズケーキの味しっかりしよる! チーズ濃厚! うまぁ!」
「おぉ。ちょっとふくよかになりましたね」
「おん!」
「「「うおぉぉぉ!!」」」
「ファット! 次はパウンドケーキっす!」
「よし来た!」
「カロリーアップにキャラメルアップル入りです」
「うまぁ! キャラメルの苦味で意外とアッサリしよる!」
「「「うおぉぉぉ!!!」」」
「出来た……! ファット…ガトーショコラっす…!」
「よっしゃ!」
「いつもはビターチョコですけど、カロリー重視でミルクチョコにしました」
「うまぁ! 確かに前に食べたやつより甘いわ!」
「だいぶ大きくなりましたね」
「せやな!」
「…これ…圧縮してる俺たちの方が痩せそうだ…」
「…全力ヤベェっす」
「じゃあ休憩のカロリー摂取。みんなは普通の大きさでどうぞ」
「いいんすか!?」
「夢主ちゃんのお菓子は美味いでぇ〜!」
「「「いただきます!!」」」
「ファットも食べますか? まだ圧縮されてないですけど」
「食べる!」
「「「うまぁ!!」」」
「紅茶もどうぞ」
「ありがとうございます! あの、これ何ていうお菓子っすか?」
「フィナンシェです」
「金の延べ棒やったっけ?」
「金の延べ棒?」
「形が金の延べ棒の形なんですよ。バターたっぷりハイカロリーです」
「すっかり元通りや!」
「…つ、疲れた…」
「お疲れ様でした。この方法はサイドキックの消耗が激しいので緊急性がある時のみにしましょう。1日で戻さないといけない場合とか」
「早よ戻った方がええけど」
「圧縮すれば効率的だというのが分かったので、圧縮できる食べ物は圧縮して食べて下さい。ハンバーガーとか。そうすれば2日くらいで戻るでしょう?」
「せやなぁ。毎度SKに圧縮させるんも可哀想やしな」
「私も毎回これだけのお菓子作るの嫌です」
「す、すまんかった」
「作るのも時間がかかりますし。緊急の時は買って圧縮して食べて下さい」
「おん。わかった」
「その方が…俺たちも助かるよ…」
おしまい。