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    10ゲージのポイポイ

    @10_gauge_19s

    書けないものとか色々ポイポイ

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    POIPOI 92

    ウツシ夢。ばーっと思いついたのを吐き出したかった。教官まだ出て来ないけどw
    遊廓のような違うような街。勝手に作った。続くか未定。

    華の街夜だというのに、色とりどりの灯りが街を照らす。
    女達は煌びやかに着飾り、しなやかな四肢を伸ばして、蜜を吸いに来た男達を誘う。
    此処は『華街』
    朝も昼も夜も関係無く、気に入った『華』を買い、愛でる街だ。

    煙管に火を付け、ゆっくりと煙を燻〈くゆ〉らせる。
    窓の外には男を呼ぶ女と、女を選ぶ男達。
    ああ、退屈だ。

    「『無垢の蘭』」

    甲高い女の声が響く。
    振り返る事もせず、ぷかり、もう一度、煙を吐き出した。
    私の名は別にある。
    両親が付けてくれた名が。

    「蘭!客だよ!」

    肩を掴まれて、無理矢理に体の向きを変えられた。
    ジロリ、と睨めば、女将が溜め息を吐いた。

    「…はぁ…今日のは『相手』にするかい?」

    その言葉に、開け放たれた襖の前に立つ男にチラリと目を向ける。
    期待するような眼差し。
    優しそうな顔をしている。
    背は、そんなに高くない。
    身体つきも若干、弱々しい。

    「………『相手』には、しない」

    私の言葉に女将は、また溜め息を吐き、男はガクリと肩を落とした。

    「旦那、『相手』にはなれませんが、遊んで行かれますか?」

    女将の言葉に男は頷き、その手に金子を乗せた。
    金子の数を確認して、女将は私を見て仕事だよ、と言い放つ。
    ふぅ、と煙を吐いて立ち上がる。

    私は『無垢の蘭』
    この店で一番高い『華』だ。

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