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    いさな🌱

    主に犬辻
    🔞はこそフォロ限、ちょっとあれだなという話はフォロワー限で公開にしてます!すみません🙏

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    いさな🌱

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    眠れなかったので、よく眠れる犬辻のお話。めちゃ短です。

    #犬辻
    tsuji

    おやすみなさい、良い夢を行為に疲れ果てた辻ちゃんは、今日も気を失うみたいに果てた後眠りについてしまった。そうなったら後処理をしてあげるのがおれの役目で、おれは出来る限り辻ちゃんの身体を綺麗に清め、風邪を引かないようにとタオルケットを掛ける。横向きで少し丸くなって眠る辻ちゃんの背中を合わせるように、おれも反対向きになりスマホを手に取った。
    ——寝れない。最近どうも、寝付きが悪い。
    身体は疲れているはずなのに、どうも眠れなくて、おれはぼんやりと液晶を眺め続けた。

    しばらくして、後ろからゴソゴソ動く音がする。振り返って目をやれば、「せんぱい……?」といつもより数段甘い声が聞こえた。掠れているのに、甘いその声はこういう時の辻ちゃんからしか聞こえない声で、おれはそれが大好きだった。おれが腕を上げれば、辻ちゃんははっきりとしない意識の中でも頭を上げて、その下に腕を通させてくれる。それが通じ合ってるみたいで嬉しい。腕枕をした辻ちゃんは、そのまま当たり前みたいに引っ付いてきて、少し覆い被さるようにおれの身体に腕を回した。
    「………ねれないんですか?」
    甘く掠れた声が、おれの耳元で聞こえる。おれは「うん」と応えて、スマホを枕元に置いた。空いた方の手で、抱きついてきた辻ちゃんに手を伸ばす。重なった半身から、じんわりと辻ちゃんの熱が伝わってきた。夏で暑いのに、この体温が心地良いと思うのはなんでだろう?
    「……おやすみ……なさい……」
    辻ちゃんはそう呟くと、またすぅすぅと規則正しい寝息を立て始めた。熱と寝息と、それからトクトクと一定のリズムで刻まれる心音が、おれに伝わる。何かの糸が解かれるみたいな、不思議な感覚がした。さっきまで来る気配のなかった睡魔が、急に全身を襲う。いつだって、おれを安心させてくれるのはこの子なんだ。

    おやすみ、辻ちゃん。

    もう言葉にも出せなくて、おれは辻ちゃんを抱きしめたまま、ようやく深い眠りについた——。
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    Replies from the creator

    いさな🌱

    DONE既刊「彼女と彼の大団円」の設定をベースに、告白できなかった場合の軸のお話。冒頭に「彼女と彼の大団円」と同じ展開があります。
    ボーダーを辞めたひゃみさんと忘れられない辻󠄀ちゃんの大人になった頃のお話。

    ※捏造、年齢操作があります。
    ※モブがたくさんしゃべります。(名前ありモブもいます)
    🎪うそつきたちの約束は学校帰り、ボーダーへと向かう道。
    「三十歳になった時にさ……お互い彼氏彼女がいなかったら、結婚しちゃおうか?」
    ひょんな話の流れから、ひゃみさんは俺にそう言った。それに思わず固まる。
    「……お、俺はまぁ分かるけど……ひゃみさんは大丈夫でしょ?」
    真に受けて照れてしまった俺とは対照的に、ひゃみさんはいつもと変わらない顔で「分かんないよ」と言ってくる。照れた自分を恥じて少しムッとした俺に、ひゃみさんは「どうしたの?」と聞いてくるものだから、頬をさすりながら「なんでもない」と答える。少しだけ笑った彼女は、それを深追いすることなく「そう」と返し、前を向いた。
    「……あ、ねぇ辻くん」
    クンクンと、制服の裾を軽く掴まれる。俺は素直に、彼女が指差す方向へと視線を向けた。そこには、店の前に置かれたガチャガチャが数台並んでいる。
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