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    glitteringmelon

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    歌仙、御手杵
    ゲームプレイ日記っぽいの

    秘宝の里にて「御手杵、足が重くなっているぞ!」
    「そうは言っても、なぁーっ」

     濃い霧に包まれた里での花集め。定期的に行われるこの任務では短期間に集中して繰り返しの出陣を行う事になる。今回も第一部隊に選出された御手杵であったが、出陣を重ねるにつれ目に見えて一振だけ動きが悪くなってゆく。軽やかに戦場を駆け回る短刀たちは置いておいくとして、同じ大物である筈の部隊長の石切丸も平然としているのは一体どうした事か。内心八つ当たりのように思い、息を切らしつつ遡行軍に三連撃をお見舞いした所で歌仙から叱咤の声が掛かったのであった。
     陣形では二振隣り合う事が多く、御手杵が避けきれない投石を歌仙が打ち払う姿も度々見られる。華やかな外套を翻し己をかばう背は自身よりも小さい筈だが、不思議と頼もしく、守られていると安心感を覚えるものだ。本丸最古参の男士というのは伊達ではない。

     最後の遡行軍が黒い靄となり消えた事で戦いが終わり、疲労から手近な岩にどかりと腰をおろした御手杵の元へと近付く蝶が一羽。

    「きみ、普段なら僕よりも素早いだろうに。もう限界かい?」
    「いや、逆に、何でそんな……元気いっぱいなんだぁ……?」
    「……どうやら本当に限界らしい。仕様が無いな」
    「おお?」

     歌仙が懐から取り出したのは懐紙に包まれた一口団子。白く丸い一粒を手のひらにちょこんと乗せられた御手杵は目を輝かせながら凝視している。

    「主からいざという時に、と預けられたが全員分は無いんだ。他の者に見つかる前にお食べ」
    「うまそーな団子!恩に着る!」

     文字通り大きなひと口で団子を平らげる姿をさりげなく外套と袂で隠しつつ、短刀たちと何やら会話をしている石切丸へと視線を送る歌仙。じきに準備が整いそうだ、の意で目を合わせひとつ頷けばにこりと穏やかな笑みが返ってきた。

    「さ、食べ終わったのならそろそろ先へ進もうか」
    「おう。おかげで元気が出てきたぜ」
    「ああ、活躍を期待しているよ」

     その後はお団子食べて元気百倍、と言わんばかりに快調に敵を刺して回る御手杵であったが、やはり何故か一振だけ疲労し、花集めにおいて歌仙の持たされた一口団子が他の男士の口に入ることは無かった。日を重ねるにつれ歌仙が腹を空かせた野良犬に餌付けしているような気になってしまうのも無理はない事である。

    「かせーん、あのさ、そろそろ……」
    「またかい!?先程食べたばかりだろう!」
    「いやでも、腹が減っては何とやらって。な?」
    「……空腹時の間食は関心しないな。それならば一度帰還してきちんと食事にすべきだ。部隊長の石切丸に相談したまえ」
    「ごめんなさい。俺はただお団子が食べたいだけでした」
    「素直でよろしい。……任務を終えたら何か作ろうか」
    「歌仙……!」

     間食風景を見付けた当初は一口団子を羨ましがった短刀たちも、次第にまたやってるよ、と半ば呆れた目で見守るようになるのであった。里から帰還した御手杵は大きなおはぎを作ってもらったと言う。
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