Recent Search
    You can send more Emoji when you create an account.
    Sign Up, Sign In

    GoodHjk

    スタンプ?ありがたきしあわせです‼️

    ☆quiet follow Yell with Emoji 🎃 ⚰ 🚑 🚨
    POIPOI 27

    GoodHjk

    ☆quiet follow

    【巽零】同室if|英零を含む

    ##巽零

    汝、不徳の隣人を愛せよ1:introduce

     扉を開けてくださったのは、英智さんでした。三度控えめな調子でノックをしたのですが、それから十数秒もの間応答がなかったものですから、これは音が小さすぎて聞こえていないか、或いはそもそも室内に誰もいないか、そのどちらかだと合点して、せめてもう一度だけ、今度はもう少ししっかりと戸を叩いてみようと決意を新たにした矢先のことでした。
    「やあ。いらっしゃい、風早くん」英智さんは一瞬目を丸くしたものの、すぐに平生どおりの穏和な微笑を浮かべて一歩後退し、道を譲ってくださいました。「どうぞ、入って。すまないね、荷造りにはもっと時間がかかるものと思っていたから、歓迎の用意がまだ終わっていないんだ。現に白鳥くんは荷物が多すぎて、部屋と廊下を何往復もしていて本当に大変そうだったからね。ああ、掃除は君のベッドを運び込ませた時に併せて済ませておいたよ。ほら、あれが君のベッド。その向こうにあるのが朔間くんのベッドで、仕切りを挟んで、僕のベッド。……さあ、どうか寛いで。今お茶の支度をするからね」
     淡々と簡素に説明を済ませて、英智さんは戸棚に向かってしまいました。『フレイヴァー』でご一緒した際にティーカップを蒐めるのが趣味だと仰っていましたが、なるほど、棚の中にはずらりと瀟洒な茶器が並んでおりました。これでも彼のコレクションのほんの一部に過ぎないのでしょう。俺はなるべく静かに扉を閉めて、改めて部屋の中を見回しました。俺のベッドは晃牙さんと生活していた時とまったく変わらぬ様相で佇んでいました。あとは、持参した聖書やロザリオ、聖母像などのわずかな身の回りのものを収納すればすっかり元どおりです。
     もう一人の隣人である朔間零さんは、自身のベッド端に腰かけて、何やら物思わしげに腕を組んでいらっしゃいました。ご挨拶をしようと思ったのですが、目を閉じていらしたので、思索の邪魔になってしまうかと考え、先に英智さんと話をすることにしました。とりあえず少量の荷物をベッドの上に置き、茶葉を選んでいる英智さんの横に並び立って、支度を手伝う意思をお伝えしました。
    「君はゲストなんだから、気を遣ってくれなくていいのに。あそこで暇を持て余しているおじいちゃんの話し相手にでもなってあげたら?」
     ティースプーンで茶葉を量り取る手元を注視したまま嘯く英智さんは、どこか面白がっている風情でした。
    「おじいちゃん……もしかして、朔間零さんのことを指しているのでしょうか。どうやら考え事をなさっているようだったので、お邪魔をしてはいけないと思いまして。それに、俺はゲストではありませんよ。今日からここであなたがたと共同生活を送る身です。作業も分担させてください」
     ちょうど沸いた湯を注ごうと俺がケトルに手を伸ばした時、後ろから「誰がおじいちゃんじゃ」と、本当におじいちゃんみたいな声がかかりました。年経りし巨木の梢が夜風に吹かれてさざめくような、心底を優しく撫ぜるような、低く嫋やかな声音の聴こえた方を振り向くと、先刻まで一人沈思なさっていた朔間零さんが、細腰に片手を当てて、いかにも不服そうに眉をひそめて立っていらっしゃいました。
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    ❤💖
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    recommended works

    MicroMoon微月

    DONE*メル燐长篇剧情向连载

    *原著世界观基础上的架空设定,早就把大纲写好了,为了不被剧情打脸,所以把计划提前了

    *破镜重圆pa,前期dk校园恋爱,后期追梦娱乐圈(bushi),一定程度上会和游戏剧情有关联,但是推荐还是把它当作架空世界观来看
    【メル燐】春蚕(3)  06.

      “啦啦啦啦~”椎名丹希下班推门而入时看到的最令他一生难忘的一幕,莫过于天城燐音居然一边哼着歌,一边穿着那条滑稽的粉红色围裙站在锅旁炒菜做饭的开心模样,燐音的听觉一直很敏锐,因此就算是在嘈杂的厨房之中,他仍旧清楚的听到了他开关门走路的声音,“丹希亲回来啦,快去洗手准备吃饭~”

      “……”椎名丹希听着天城燐音说的话莫名感到一阵恶寒,他下意识的搓了搓手臂上莫须有的鸡皮疙瘩,在观察了天城燐音的背影好久之后,这才把手中去超市买来的打折特价菜放入冰箱里,然后准备去打探打探这个家伙目前到底是个什么情况。

      正所谓有句俗话说得好,无事献殷情非奸即盗,能让天城燐音这个无良混蛋献殷勤成这样,估计他又在外面给他捅出了一大堆的篓子,而且八成没有半分悔改,这样想着,椎名丹希在心里做足了心理准备,生怕从天城燐音的嘴中吐出什么语出惊人的话,谁知在对方把两人份的饭菜都摆好了后,他却什么都没说,反而反常的开始在饭桌上一边吃饭一边玩起手机来了。
    13547