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    オサハタ

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    オサハタ

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    続き

    #半サギョ

    Unknown④ 布団に横たわって視界を閉じて、自分の中に入り込んで、呼吸の音だけを聞きながら開いた思考。
     僕は先輩のことをどう思っているんだろう。
     好きか嫌いで二分するなら間違いなく好きだ。少しでも嫌いの分が多ければ一緒に──ともすれば命を預け合う状況も有り得る──仕事なんて出来やしない、したくない、そこまで捨て鉢じゃない。
     じゃあどうして好きに分類される?
     それは先輩が強くて、仕事だって出来る、頼れる人だから──だよな、そう、そうだ。
     それはずっと変わっていない。多少の違和感を抱き始めてからも業務に支障は全くなかったのだし、僕が気付いた変化だって無視しようと思えば出来るものだった。なにせそれはどれも、他の人は全く気に止めない程度のものだったのだから。
     だったらどうして僕は気になって、見過ごせなくて、本人に直接聞くまでに至ったんだろう。
     進んでは戻る思考。だけどそれでいい、前だけを見ていたら小さな取りこぼしに気付けない。
     何度でも戻って、残らず見つけて、拾って、そうしていかないときっと、終着で大きく間違ってしまうと、そう思ったから。
     確かに仕事に支障はなかった。
     放っておいてもよかった。
     なのに、そうはできなかった。
     それは、どうしてだ?
     僕が──僕だけが気付いた先輩の小さな変化、それは──今まで知らなかった、先輩の姿、だった、から、だ。
     そう、そこにいた先輩は、僕の、知らない先輩、で、だから──
     と──
     思考が辿り着いた瞬間、無意識に目を見開いていた。
     穏やかになっていた動悸が大きく跳ねたのは──

     そうだ、それが、僕は──堪らなく、不安だったんだ。だから──
     ……ああ、そうか。
     僕は、僕の知らない先輩がいる、という状態が、嫌だったんだ。
     だから聞いたんだ。
     僕は、先輩のことを、もっと知りたい。仕事中だけじゃなくて、それ以外も、もっと。
     そう望んだから、だから──

     に、続く先が、さっきまで眼前に立ちはだかっていた障害が綺麗さっぱり消えて、
     はっきりと、見えたからだ。
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    💘💘💘💘💘😭🙏💘💘💘
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    オサハタ

    DOODLE半サギョSS、ピクブラからの移動、ドチャクソに酔っ払った半田くんとまだ正気が残ってるサギョくんの話が好きなんだけどさ、って話

    【以下経緯(こっちの方が本文より長い)】
    ヘロヘロになってる半田くんが
    「さぎょう、さわりたい、したい、すきだ、さぎょう」
    って呂律の回っていない口調でぺたぺたに甘えてきてソファに押し倒されて、サギョくんも悪い気はしないというかそれなりに酔っ払ってるから
    「んー、ぼくもすきー」
    みたいな感じでぎゅうっとするんだけど、半田くんはもう正体を無くしていると分かっていて、この状態で致しても合意とはならないし自分が受け入れる側であっても強制姦淫になるなぁ、それ以前にこの人具合悪くしそう悪酔い的な意味で、とか考えているので
    「じゅんびしてくるから〜まってて〜」
    みたいなこと言って半田くんを寝床に誘導し、やや暫く己を落ち着かせてからそおっと部屋に戻り、目論見通りあどけない寝顔で眠っている半田くんに安堵しながら
    「他の人にこんなとこ見せたらダメですよ」
    なんて微笑みながらほっぺたにちゅうして自分も眠るやつ見たいママ 

    翌日サギョくんが目を覚ましたら半田くんがぎゅーっと抱き着いてて
    「どうしたの?」
    って聞いたら
    「……寝てしまってごめん」
    て悲しそうな声が聞こえたから
    「僕が寝かせたの、心配だったから」
    って半田くんの腕の中に潜り込むんだねサギョくんはね。

    ママー!!!!!!!!ママーーーー!!!!!
    宝物酒に酔って眠っている状態を、正体をなくす、というらしい、が。
    正体って、なんだろう。
    その人そのもの、素の姿、だとすれば、酔って本性が出ている状態こそ正体なんじゃないのかな。
    それを無くす?酔って?どういうこと?
    そんなことをぼんやりと考えながら眺めた寝顔はあどけなくて、柔らかくて、微笑ましくて、普段と全然違う。 
    正体を、無くす。
    正体、とは──
    もしかして、その人がその人らしくあろうとする、これが正しいとその人本人が信じ、取り繕う姿、だろうか。
    だとすれば、説明がつく、気がする。
    それが取り払われた、今。
    目の前に開け広げられている、この愛おしい寝顔は、許しのしるしだろうか。
    そうであるなら──
    「……他の誰にも、見せないでね」
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