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    オサハタ

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    オサハタ

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    半サギョ(両片想い)の概念withロナルドくん
    (三巻で同じコマに出てるから初対面じゃないかもしれないけどそこは気にしない)
    (サムネだと三点リーダおかしいとこあるけどクリックして見ると直ってたりするの不思議ね〜、β版だからかな?今後のポイピクちゃんに期待)

    #半サギョ

    じゃない方 じゃない方じゃない方じゃない方。
     いつもそう。
     優秀だけど一番じゃない方。
     仲良しだけど特別じゃない方。
     僕じゃ、ない方が、いつも居る。

     だから慣れっこだ。
     好きな人が、僕じゃない人に、ご執心なのも。

     僕の好きな人はとある人の話をたくさんする。
     鼻を鳴らしながらいくつもいくつも。なのに同じ話は絶対にしないのだから、その記憶力と種の多さに関心はする、けれども。
     聞いていて面白くないのも、そのせいで相槌が適当になってしまうのも、仕方ないだろう?

     そしてとうとう今日のこの日、その相手に対面してしまうという状況に陥らされた。
     目の前にいるこの人には何の罪もない、どころか多大なる迷惑を掛けたのだから無愛想にするわけにもいかないしそれ以前に本当に申し訳ないという気持ちがある。
     窓硝子代の弁償を済ませて頭を下げて、そそくさと帰ろうとした、ら
    「ところで君が例のサギョウくんなんだな!」
    と、人懐っこくも初対面なりの丁寧さがあったその人が、なんだか少し、嬉しそう? に言ってきた。
     例の、ってなんだろう、とは思いつつ、名前は間違っていないからとりあえず頷く僕に、
    「最近半田がよく話してた、っつーか会えば君の話ばーっかりしててさ!」
    語られた内容は、意外続きだった。
    「前までは仕事のこととか聞いてみてもさ、『黙れ貴様には関係ない!』とか一蹴されるばっかだったんだけど──守秘義務的なやつもあんのかも知れねぇけどまぁそんな感じでさ、でも君が来てすぐくらいじゃねぇかな? あいつ堰切ったみてぇにべらべら自分から話して止まんなくてさ!」
    時折顎に手を当てて思い出す仕草をしながら矢継ぎ早に話されるけど──出来れば少し待って欲しい、頭が追いつかない。
    「俺とカメ谷──ああごめんこれも友達、会うときはこの三人のことが多いんだ──とにかく俺らにとって言っちまえば知らない人の話題なんだけど、兎にも角にもあいつが珍しく嬉しそう、っつーかウキウキで自慢しながら喋ってくるもんだから聞いてる俺らもなーんか楽しくなっちゃって、止める必要もない感じになっちゃって、お噂はかねがね〜どころじゃないくらいだったんだ!」
    値踏みするでもなく、落胆するでもなく、からりと言い切ってからその人は、右手を差し出した。
    「だから会えて嬉しいぜ!」
    ああ、これは握手か。混乱のあまり気付くのに一瞬間を置いてしまった僕は、慌てて自分の右手も差し出しかけたんだけど、
    「これからもよろしくな……って、あ‼︎」
    互いの手は触れなかった、直前で向こうが勢いよく手を引き戻したから。
    「いっけね! ごめん! 多分これ俺怒られるわ‼︎」
    その人は僕以上にあからさまに慌てふためき出した。
     怒られる? と僕が聞いたら
    「うん!……ごめん、今更なんだけど俺もちょっと喋り過ぎたかも……テンション上がっちゃって……」
    と自信満々に言い切った後、今度はしょぼんとし始めた。
     ……で、僕はどうしたらいいんだろう。
     くるくるする思考の方向修正もそこそこのところで、今度は後ろから声がした。
    「ふはははは! 次こそは目にもの見せてくれるわロナルドォォー‼︎」
    気付いたら、僕の身体は飛んでた。いやそれは比喩で実際は──僕が投げ飛ばした──外から戻ってくるや否やものすごい勢いで走ってきた先輩が僕を抱えてくるっとUターンしてそのまま廊下を駆け抜けただけなんだけど。
     きちんとさようならをしていないのに! という思いから咄嗟に出た、すみませんでした失礼しますー! という僕の謝罪に対し、開きっぱなしの扉の向こうから
    「内緒にしといてー!」
    という、どこか気まずそうな声が返ってきた。

    「……奴と何か話したか?」
    建物を出てようやく僕を下ろした先輩はこっちに背を向けている。
     その耳先がほんのりと赤く見えるのは走ってきたからだろうか。
     挨拶程度ですよ、と僕は答えた。
     これは嘘になるだろうか、分からない、でも先輩の指している何か、というのが具体的に示されない限り答えようはないのだから、多分これでいい。
    「そうか」
    頷いた先輩の声が、高くなった──いや、今だけが、低かったんだ。
     理由は、考えないように、しておく。
    「まぁ色々あったが作戦自体は成功ということでよかろう‼︎」
    上機嫌な様子、この後に来る話題は間違いなく、どの瞬間のあの人の姿が痛快だったか、だ。
     それを僕は、はいはいと適当な相槌とともに聞くんだろう、いつもどおりに。

     だけど。

     きっとこれまでよりも、面白く感じるんだと、思う。

     もしかしたら僕は、この人にとって──

     じゃない方、なんかじゃないと、少しだけ期待してもいいだろうか?
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