気づいたら好きだったんだ中庭でいつものように鍛錬をしながら、考え事をしていた
(オーエンって...俺の事嫌いな訳ではないと思うだよな…)
オーエンの姿を頭の中で思い浮かべる
さらりと流れる銀糸の髪。色の違う…自分と同じ瞳。整った顔に浮かべる冷たい笑み。
その口から紡がれるのは、巧みに不安を煽り、心を支配するような言葉…
時折、大いなる厄災の傷によって普段の姿からは想像がつかないほど幼く純粋な子供のようにもなる
(傷の時に好かれていることは分かるんだが...)
騎士様と呼びながらあどけない笑顔を向けて駆け寄ってくる姿には調子を狂わされる
そもそも嫌いな相手の目玉を奪ってはめた挙句に、自分の目玉を代わりに埋め込んだりしないだろ......北だと普通なのか?
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