連休明けの月曜日 連休明けの月曜日、どうしても気分が重く布団から出たくない。一緒の布団で寝ていた恋人は既に起きたようでキッチンの方から物音が聞こえた。
布団の中でボーッとしていたら寝室のドアが開く音が聞こえ、視線をそちらに向ける。キッチンに居た松本が寝室に来たのだ。
「ほら、早く起きないと」
「んー…」
「聡どうした?いつもなら直ぐに起きるのに珍しいな」
「…連休終わっちゃったじゃん?」
「そうだな」
「休み中はずっと稔と一緒だったじゃん。でも、今日から仕事中は隣に居ないし…嫌だなぁと思って」
大の大人が、駄々をこねているのが恥ずかしくなり、布団を引き上げ顔を隠す。
「俺だって同じだぞ?……どうしたら、頑張れそうだ?」
「……おはようのちゅうと、行ってらっしゃいのちゅうしてくれるなら、頑張れる」
「ふっ…いいぞ。おまけにお帰りのちゅうも付けてやる」
言い終わると同時にバサりと布団を持ち上げられ、頬にちゅっとキスをされた。
「……稔、口にしてくれないのか?」
「口にちゅうは髭を剃って、顔を洗ってきてからだ」
視界には少し気恥しそうに頬を染めた松本がいた。恋人の気持ちが変わらない内に髭を剃らなくてはと考え、ベッドから出る。
今日は何とか頑張れそうだな…と頬に手を当てながら、洗面所へ向かうのだった。
おわり