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    きゃな

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    沢松の日⑤

    大人な沢松、同性結婚ができる世界観
    ほぼ取材される沢とモブの会話
    沢「」、モブ『』表記

    沢→NBA選手、日本代表に選ばれる 
    松→一般人、沢北と付き合っている
    二人とも20代半ば〜後半くらい

    2023.09.06

    #沢松

    公開、惚気話沢松の日⑤

    同性結婚ができる世界観
    ほぼ取材される沢とモブの会話
    沢「」、モブ『』表記

    * * *

    先日一般人の方とのご結婚を発表された沢北選手に、お相手について取材してきました!

    『本日はよろしくお願いします』
    「よろしくお願いします」

    『先日のW杯、お疲れ様でした!素晴らしい試合で大興奮の連続でした!!』
    「ありがとうございます。皆さんからの応援もあり、良い結果を残せたと思ってます」
    『オリンピックも楽しみにしています!』
    「オリンピックも勝ちたいですね。また、ファンの皆さんが楽しめるような試合が出来るよう、練習を重ねていきます」


    『では、早速質問にいきたいと思います!』

    『お相手の方とは出会いはいつですか?』
    「高校時代です。押して押して、押しまくって付き合ってもらいました」

    <満面の笑みを浮かべる沢北選手>

    『学生時代からのお付き合いなんですね!』
    「はい。ずっと一緒に居たかったので、なんとか結婚してもらうのに、しがみつきましたね」
    『沢北選手、ずっと押せ押せ…というかしがみつく!?』
    「モテる人で……そこまでしないと、自分の前から居なくなっちゃうと思ってて……結婚してやっと安心できました」
    『……沢北選手、ヤンデレの気があるんですか??』
    「ヤンデレ?……ちょっと分からないんですけど、でも相手が俺以外の誰かと一緒になっちゃったら……」
    『な、なっちゃったら……?』

    「…………こうやってバスケできてなかったかも!」

    <ハイライトが消えた瞳で笑う沢北選手>

    『この話題はお終いにして、次の質問に行きましょう!!』

    * * *

    『えー、気を取り直して…沢北選手はお相手のどんな所が好きですか?』
    「好きな所はいっぱいあるんですが、謙虚な心を忘れず、真摯に物事に向き合う所です」
    『人間性が素晴らしい方なんですね』
    「そうなんです。自分、中学時代に色々あったのと、先輩と折り合い悪かったこともあって、高校入学時、先輩に対して良い印象なかったんですよ……で、自分の殻に閉じこもっていて、でも周りに認められたい気持ちも強くって……入学当時はバスケのプレーでねじ伏せる事をしてたんですよね」
    『え!?』
    「そんな時、相手から“そんなんじゃ、この先バスケするの辛くなるぞ”って言われて……俺に勝てないのに何言ってんだろって思ってたんですよ」
    『すっごく生意気な後輩ですね』
    「ですよね……今の俺もそう思います。言葉には続きがあって、“そんな事しなくても、お前のバスケは凄いんだから、もっと心に余裕を持てよ”って言われて、自分とエース争いするヤツ……後輩にそんな事言える人っているんだって思って」
    『で、恋に落ちてしまったと……!?』
    「それ以外も恋に落ちる出来事があったんすけど、秘密で……」

    <口元に人差し指でシーっとポーズする沢北選手>

    「相手から、自分と同レベルの選手が多くいる山王なんだから個人プレーだけじゃなくて、チームプレーをしてこうぜ……もっとバスケが楽しくなるぞって背中を叩かれたんですよ」
    『恋に落ちた出来事を全て教えていただけないのは残念ですが、お相手の方は良い先輩でもあり、ライバルだったんですね……』
    「そんな人に会ったのは初めてで、出会えた事に感謝しましたね」

    『次の質問ですが、お相手の方に直して欲しい所はありますか?』
    「うーん、我慢する所ですね……自分が我慢すればって思う時があるみたいで、言ってくれないと分からない事もあるじゃないですか。俺、気持ちを察する事って苦手で……我慢されるとお互いにシンドイので、我慢しないで、我が儘言ったりしてほしいです」
    『お相手の方は1つ年上でしたよね?もしかしたら、自分は年上だから……って思うところもあるんでしょうか』
    「あー……それはありますね。結構、俺を甘やかしてくれたりするので……」
    『あら〜〜、甘えちゃうんですか?』
    「あーーー!今のナシ!!次いこう!」

    『では、お相手の方は沢北選手にとって、どんな存在ですか?』
    「うーん、そうだなあ……俺の人生を豊かにしてくれる存在ですね」
    『わ〜!ベタ惚れって感じですねっ!!』
    「ははっ!そうです。ベタ惚れです」

    『最後にお相手の方へひと言お願いします!』
    「えー……いつもありがとう。俺と結婚してくれて毎日夢みたいに幸せです……これからの人生、苦しい時も楽しい時も一緒に歩んでください」
    『二回目のプロポーズですか!?』

    「ははっ、何回でもプロポーズはしたい気持ちですね……最後になりますが、ファンの皆さん、いつも応援ありがとうございます。引き続き、応援よろしくお願いします!!」
    『“ほぼ“終始、惚気話でしたね〜……イケメンのお顔がお相手の事を話ている時は、より輝きが増して、目元が愛おしくてしょうがないっていうお顔で……正直、この短時間で胸焼けしそうでした!』
    「いや〜、本当すみません」
    『気持ちがこもってない!……は〜、もう末長く仲良く結婚生活を満喫してください!!本日は貴重なお時間、ありがとうごさいました!』
    「別れるつもりは毛頭ないので!こちらこそ、ありがとうございました!!」

    * * *

    「お前、恥ずかしい事話すなよ……山王のみんなから揶揄われるぞ」
    「だって全部、ホントのことだもん」

     照明に照らされ、輝きが増したお互いの指輪を視界に入れながら、赤い顔をする配偶者にキスをし、幸せを噛み締めるように強く抱きしめた。

    おわり
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