藍忘機の涙再びイキの良いロバはいないかと聞かれ、金凌は即座に答えた。
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「林檎ちゃんを蘭陵のやつに?だめだだめだ!林檎ちゃんの面倒は一生俺が見るって決めてるんだから!譲れないぞ」
夜狩りが終わり、一泊してから帰ろうという事になった。もう亥の刻も近い時間だったが、宿の食事処は席が満杯で活気づいている。
少し遅めの夕食をとりながら、彼らは今日の夜狩りについて学んだことを情報共有し、非常に有意義な時間を過ごしていた。
「違う!譲れと言ってるわけじゃない。雌ロバに子を産ませたい知り合いがいるんだ。お前んとこのロバは雄だろ」
そろそろ寝ようかという頃、金凌が思い出したように林檎について話し始めたのである。
「交尾させろって?まぁ相性が良いなら別にかわまないんだが…」
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