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    Tyon。

    五悠を書いています。
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    @yon_472

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    Tyon。

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    五悠です。
    悠仁くんが気持ちに気づく、悠仁視点のお話。
    野薔薇と伏黒くんは友情出演です。

    前回の後日のお話だったりします。

    #五悠
    fiveYo

    相談事ー放課後の教室

    「今日の夕食は何かしら。ねぇ伏黒?」
    「なんで俺に聞くんだよ。ここ最近、お前たちの食事の世話をしてんぞ。」
    「だってめんどくさいじゃない、1人分って。なら3人分の方が効率良いでしょ?」
    「だからって…おい、虎杖も何か言えよ。」
    「……あ、わりぃ。なんだっけ?」

    伏黒と釘崎が雑談していた時、自分は他のことで頭がいっぱいだった。
    伏黒の問いかけで我に返る。

    「どうしたんだ、最近。」
    「授業中もぼけぇ〜っとアホ面よね。身が入ってないわ。」
    「そんなことねぇーって。」

    と笑ってみせるが、伏黒には勘づかれていた。

    「なんかあったんだろ。」
    「いや…まぁ…あったわ。」

    伏黒にはすぐ気づかれてしまう。
    こんなこと相談すんのもなと思いつつ、頭ん中でぐるぐる考えるのも解決しないまま。
    俺は口を開いた。

    「あのさー、俺の友達の話なんだけど…」
    「あぁ」(これは自分からのことだな・だわ)

    伏黒と釘崎が同時に話に興味を向けてくれた。

    「気になる人に、手を出されたみたいで。でも、付き合ってるわけでもないし、告白されるわけでもないしで、これってどうなんだろうって。男って、みんなそういうもんなん?」

    時が止まった気がした。2人は唖然とした顔をで俺を見ている。
    そして先に釘崎が反応した。

    「はぁ?その男何よ。そもそも付き合ってないのに手を出されるそいつもそいつよ。てか男ならあんたのが分かるでしょ。」

    正論だ。耳が痛くなる…
    興奮した釘崎を宥めるように伏黒が制止する。

    「まぁ落ち着け、釘崎。で、その友達…はどうしたいんだ。」
    「え?」
    「だから、付き合いたいとか、現状維持か」
    「あー…分かんねぇ…」

    伏黒の問いかけで気づいた。考えてなかった。
    釘崎が「はぁ?」とキレているのが分かる。それをまた伏黒が制止している。

    「分かんねーけど…現状維持だと、なんかモヤモヤすんだよな…」
    「はぁ…あんたさ、分かんないわけ?」
    「え?何が?」

    釘崎の貧乏ゆすりが大きくなり、沸点が超えていくのが分かる。

    「だ〜か〜ら〜、それって、そいつはその相手を"スキ"ってことでしょーが!」

    釘崎に指を刺され指摘された。
    え?俺は五条先生のことが好きなの?
    思考が停止した。

    「おい、釘崎落ち着けよ。虎杖もボケっとしてんなよ。」
    「え?あ、あぁ…"スキ"か…」
    「自覚ないわけ?あんた恋愛したことないでしょ」
    「え?それ今、関係ねーじゃん。まぁしたことないけど…」

    釘崎は更に続けて問いただした。

    「手出されて嫌だったわけ?」
    「いや、別に」
    「で、それだけの関係だとモヤモヤするんでしょ」
    「…はい」
    「その相手に告られたら、どう思うのよ」
    「え?!…嬉しい…かな!」

    告られたらって言われたら、顔が熱くなってしまった。

    「ほら、もう答え出てんじゃない。」
    「おう…」
    「分かったんなら、さっさとあんたから告って、どうにかなって来なさい。」
    「え?…おう!ありがとうな、釘崎!ってあれ?」

    釘崎は話が終わると急に立ち上がって、教室を出て行ってしまった。

    「ほら伏黒、飯作るわよ。飯。」
    「え?あぁ。虎杖も。まぁそういうことだ。(てか、友達の話じゃなかったのかよ。)」

    伏黒もそう言ってといって釘崎を追って行ってしまった。


    1人残った教室で、頭の中を整理する。
    そっか。俺は五条先生のこと好きになってたんだな。
    いつも掴めない感じなのに、俺や伏黒、高専のみんなのこと考えてて、先生が「僕、最強だから」って言うと安心できて。
    "好き"って分かった途端、全てが腑に落ちた。
    あの日、先生がしてくれた事は何でか分からないけど、俺の中でのすべきことが決まった。


    ー廊下 伏黒視点

    「おい、釘崎待てよ。夕飯、結局どうすんだ?」

    釘崎はスタスタと先へ行ってしまう。
    ようやく呼び止めることができた。

    「……」
    「え?聞こねぇよ」

    釘崎は何やらぶつぶつと独り言を言っているようだ。急に足を止めたから、俺も立ち止まった。

    「あれ、虎杖自身のことよね。」
    釘崎は冷静に、そう言った。

    「え?あぁ、たぶんな。」
    「しかも、相手男よね。」
    「あぁ、確かに。そうなるのか。」
    「その相手って、まさか…」
    「え…まさか…」
    『五条先生?!』

    俺と釘崎は多分同じことを考えたと思う。
    (やばいやつに手つけられたな、虎杖。)
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