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    Tyon。

    五悠を書いています。
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    @yon_472

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    Tyon。

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    五悠です。
    視線⑥ 完 五条視点

    再会してからの二人。先生の決断は…

    #五悠
    GoYuu

    視点 完 見せてよ「悠仁、結婚しようか」

    左手薬指に通した指輪とその言葉に、大粒の涙を流して喜んでくれる彼。本当に愛おしい。
    僕がこんなプロポーズの言葉を持ち合わせていたなんて、きっと誰も想像できなかっただろう。自分でも驚いている。
    僕を変えてしまうくらい、僕の中で彼の存在は大きかった。

    「もう!先生大好きー!」

    数年前に聞いたその台詞。卒業式のときに逃してしまったそな台詞を、やっと捕まえられた。

    「ずっと側で見ているよ」

    と薬指の指輪にキスをする。
    潤った瞳から、また溢れそうになる雫を堪えて笑う彼は、朝から幸福感を満たしてくれた。



    ◻︎◻︎◻︎


    彼と再会したその時に、もう手放さないと決めた。
    ずっと欲しかったんだ、こんなチャンスは二度とない。
    それからすぐに同棲して、おはようからおやすみまで過ごしてみれば、もっと確かなものが欲しくなった。
    それは自分とは縁の無いものと決め付けていた"結婚"の二文字。
    人は相手を想い過ぎると、その二文字が浮かぶのだと実感した。
    誰かに誠実になってなったことはないし、反吐が出ると思っていた僕が、こんなにも人を想う時が来るなんて。可笑しかった。

    「本当、悠仁のこと好きなんだな」

    こんな歳になるまで知らなかった感情を、漸く知った。
    そして、やっと手に入れた彼の想いに、自分の気持ちが冷めるどころか増すばかり。もっと悠仁に僕の気持ちを示したい。形にしたい。そう思えば、この選択肢しかなかった。

    小さな小箱には、小さなサファイアの付いた指輪。
    サファイアの意味…「成功」「誠実」そして「慈愛」。彼と片時も離れたくない。少しでも彼を見ていられる様に、その気持ちが彼に伝わる様に。僕には悠仁だけだよ。そんな考えでサファイアを選んだ。

    悠仁の指で輝くサファイアも、嬉しそうに輝いている。もう一つの僕の瞳。

    「俺…すげぇ幸せ…」

    頬を赤くして、うっとりとする彼を朝から食べてしまいたくなる。
    お揃いのスエットも、毎日一緒に食べる食事も、どんな物より価値がある。
    特別な日に、特別な場所でプロポーズをしよう。そうも思った。
    だけど、彼と過ごす日常の中で、彼に伝えたかった。きっと彼もその方が驚く。
    僕が見たかったのは、まだ見たことのない悠仁の姿なんだから。

    「僕も幸せだよー!」
    「わぁ!苦しいって!」

    目一杯の力で抱きしめる。
    好きだ、好きだ、好きだー!
    こんな気持ちが心の奥底から湧き上がってくる。

    「先生、ずっと一緒だからね!一生ね!」
    「当たり前。離さないから!」

    不意に重なった唇に、胸が高鳴った。

    「俺も、初めて見る先生ばっかり。これからも色んな先生見せてよ!」

    琥珀色の瞳が僕を見つめる。
    こんな近くで見ることが、漸く許された瞳。
    ずっと欲しかった僕だけの視線。
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    hamjanriro

    MOURNING誕生日ネタ五悠。ゆじだけ事変後みたいになってますので、事変読んでない方はネタバレ注意。謎時空、謎設定。設定に矛盾あったら目を全力で逸らしていただければ幸いです。今更誕生日ネタ書き上げたので供養に。放課後。鮮やかな茜色が校舎を染め上げている。授業こそ終わっているものの、虎杖は赤点だった数学の補習のせいで、いまだに机に肘をついて数学のプリントと睨めっこしていた。五条はそんな虎杖を教壇から楽しそう口角を上げてじっと見つめている。虎杖は分からないとこが分からないという深刻な学習状況の中、五条にヒントを出してもらいながら、ようやく最後の問題を解いているところだった。

    「そういえば明日だね。悠仁の誕生日」
    「んー?あれ、俺先生に言ったけ」
    「僕を誰だと思ってるの。悠仁の担任よ?生徒の個人情報は把握済み」
    「なんか握られちゃいけない情報まである気がする」
    「そんなことないよー、せいぜい初恋の人ぐらい。悠仁は保育所の先生だっけ」
    「それ絶対教育には必要ないよね!てかマジでどこから仕入れてきた!」
    「秘密〜!ねえねえ、明日ケーキ食べようよ」

    五条は待ってる時間に退屈したのか、うんうんと唸っている虎杖に話しかける。プリントから目を離さずに返事をする虎杖は、問題の難しさからか、しかめっ面だ。

    「任務ないでしょ?僕美味しいとこ知ってるんだ。悠仁が気にいるケーキもきっとあるよ」
    「あーごめん先生。 7248