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    deundeuun

    @candi___ru059

    🔥🎴・💎⚡️が大好きです💕 久々腐りました。 
    腐る直前に書いたssなども、あげたりしてます。今は大腐りです。

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    deundeuun

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    🌊×女夢主
    ・昔書いたss

    「ピンポーン ピンポーン ピンポーン…」

    「ピポピポピポーン」
    誰だろ…休みの日なのに…有休使って…今日明日フリーなのに…あ、静かになった…寝よ…無理…出られない…無理…

    すこー

    「おい。」
    いや、私寝てますし。
    「おい、起きろ。」

    「おい。出かけるぞ。」
    …気のせいかな。彼の声がする。いや、無いな。うん。彼が急に、何も言わずに来るってこと無いもん。無い無…

     ん?出かける?ガバァ!と、起きた私。まさかの目の端に誰かいる?
    「ねぼすけ。おはよう。」
    「ん?お、おはよう。え?ん?」
    「出かけるぞ。今から1時間で支度しろ。」
    「えーなんで?早いよー何…」
    「早く決断して、動く。ほら」
    「えー…動けないよーまだ眠いもん。」
    さっきまで喋ってた彼が黙る。あ、ヤバい。怒ってる。あと数秒でお説教タイムの顔してる!
    フウという溜息が聞こえると、頭がじんわり温かくなった。
    「急で悪かったが、時間がもったいない。行こう。」
    頭ポンポンされて、目の前に申し訳なさそうな顔してるイケメン。どこの誰が断れよう。急いで着替えて、支度をする。

     玄関を開けると、いい天気。
    「いいねー!快晴!気持ちいー!」
    私の声を無視して、スタスタ歩く彼。駅に向かうんじゃないの?反対方向だよ?聞こうとしたとき、コインパーキングでカチッという音がした。私が憧れてた、カッコいい車がチカチカとサインを出している。近付き、ドアを開け、乗り込んだ彼。
    「何してる。乗って。」
    いよいよ謎しかない。出不精で、言葉も少ない彼。控えめを愛し、目立つことを嫌う彼が、車をレンタルしていた。乗り込んだ私は我慢できず、目的地を聞くけど、彼は教えてくれない。どこに連れて行ってくれるの?

     ワクワクした私の気持ちをよそに、見慣れた…よく来る…ショッピングモールに車は入ってきた。そうだわ。期待しちゃったわ。ううん。ショッピングモールだって。素敵なデートには変わりないもんね。そもそもジャージじゃない彼の姿も中々レアで…と自分に言い聞かせる。ショッピングモールの自動ドアを通ってすぐに
    「さぁ、時間が無いな。今から30分タイムリミットだ。好きな服に着替えて。」
    え?漫画?よくネット漫画で見るやつ? ?マークだらけの私。促されるまま、服を探す。ふとショーウィンドウの前で立ち止まる。綺麗なワンピース。普段はこんな可愛い服は着ないけど、挑戦してみたいな。…いや、でも私可愛くないし、これは無理だわ。違うものを探そう。方向転換、回れ右!あれ。彼も同じモノを見てた。目を合わせながら無言で、ワンピースに指をさす。私はブンブン手を顔の前で振って、ついでに顔もブンブン振って、いいよいいよをアピール。次のお店に行こうと、身体の向きを変え…たら、腕をつかまれて、店内に連れて行かれる。

     試着室に入り数分。少しだけドアを開けて、彼を探す。所在無さげに立っている。ご主人待ってる寂しいワンコみたいな表情。可愛すぎ。あ、私に気付き、ズンズン来た!
    「ど、どうかな?日頃あんまり、こういうの着ないから変だよね?へへ」
    感想も言わず、立ち去って行った。は?どういうこと?無言で立ち去るって何よ。もういい。脱いで帰って二度寝したる。最後に…最後に、自分にもご褒美を。ふわふわのシフォンワンピース。甘過ぎない雰囲気、クリーム色。所々にレースも小花もある。普段は実用性重視だから、なかなかお目にかかれないよ、私。私よ、こんな面もあるのよ、あなたは。
    うんうん、うなづいていたら外から声がする。
    「お客様〜?一回ちょっとよろしいですか?」
    「? はーい」
    店員さんが試着室に入って来て、タグを確認してる。
    「こちらお買い上げで、着てお帰りになる、でよろしかったですか?」
    今日は何回?マークを出せばいいのか。私の表情を読み取った店員さん。ニコッと笑って
    「彼氏さんが、来たまま帰ることってできますか?買います、って。素敵な彼氏さんですね。」
    タグを切ってもらって、身支度をして、試着室を出た。ちょうど会計を終えた彼がレジにいた。
    「お…おまたせ。買ってもらっちゃったのかな。あーありがとう。」
    「ん。」
    手を繋いで外に出た。なんだろ、ちょっと早歩き?ああ、時間無いって言ってたからか。しかし何だろ、この…なんだか、よくわからない状況。また?マークが出たところで駐車場に着いた。荷物をトランクに入れて、パタンと閉じ…ず、急に抱きしめられた。彼が外でハグとか珍しい。小さい声で何か言ってる。
    「…めろ。」
    めろ?めろ?ん?
    「褒めろ。店の中では抱きしめなかったろ。」
    やだ!可愛い。彼は歳上で教師って言う何とも堅そうな人なんだけど、この時折見せる可愛さ爆発を天然でやるのだ。ちょっと離れてから、頭をポンポンしてみた。彼は微笑んでから、また抱きしめて
    「…すごく似合ってる。きれいだ。」
    それから、ほっぺにキスされた。耳元で話すのずるいわぁ。可愛さ爆発と、かっこよさ爆発を受け過ぎた私を横目にすごい早さでトランクを閉めて、ズンズン運転席に向かう彼…が真っ赤になってるのを私は見逃さなかった。そういうとこ、たまらなく大好き。

     何度聞いてもエンジン音もかっこいい。えっと、朝彼が来た、かっこいい車で来た、着替えた、また車に乗った…で、これからどうするんだろ。ちらっと右を見る。目が合って
    「今から少しドライブだ。」
     
     行き先はやっぱり教えてくれなかった。少しドライブ?とりあえずわかるのは、テレビ局のある観光地も空港も過ぎたこと。どこに行くのか…な… あ、大きな水族館がある駅だ、観覧車が見える…高速降りた。…降りた。…降りた!? ハッと気付いて、彼を見る。私の目線に気付いて、人差し指を出して、自分の口にあてる。少し微笑んだように見えた。

     到着した先はアノ、大好きなテーマパーク!彼はこういうはしゃぐ場所があまり好きじゃないだろうから、行きたいって言うのは我慢してた。でも、もしかしたら、CMで声を出してたのかもしれない。メインエントランスに着いたとき、
    「やっと連れて来てあげられたな。お誕生日おめでとう。」
    照れながらだけど、笑顔で言ってくれた。
    「あ〜  ありがどう」
    絶対可愛い顔じゃないのわかってるけど、涙も声も止まらなかった。彼はビックリしたけど、いつもの冷静な顔に戻って
    「ぷっ 泣き過ぎ。これから沢山おめでとう言われるんだろ?その度、こうやって泣くのか?」
    涙を拭いてくれる彼のハンカチ。ふっと香る彼の香りを感じて、少し落ち着いた。
    「違うよ。こんなに泣いちゃうのは、あなたの前だから、だよ。」
    にいっと笑って見せる。

    「よし!じゃあ、行こう!」
    彼に手を取られて、ゲートに向かう。今から幸せしか待ってないあの国へと向かった。
    「今日一日めちゃくちゃ楽しもうね!」
    「は?一日?」
    「あ、ごめん。夕方までだよね?明日お仕事だよね。」
    「明日は休みにした。…つまり」
    つまり…?
    「今日明日の2日間、遊ぼう!ホテルも取ってあるぞ。」
    なんだろ…私なんかいいことしたかな?海でイジメられてる亀助けたことも、舞踏会に行けない女の子を助けたこともないよ?なのに、こんなすごいことばっかり起こっていいの?
    「行かないのか?」
    「行く行く!すぐ行く!…ありがとう。幸せ…です。」
    彼はまた赤くなったけど、今回ちょっと違うのは、彼が瞼にキスをしてきたこと。なんでそういうことするかな!キュンてしちゃうじゃん。
    「さぁ、どこから行くか。」
    私達の夢の冒険は始まったばかりだ。
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    Replies from the creator

    deundeuun

    PROGRESSさねみんのお誕生日ssの進捗です。
    思いっきり途中ですが、良かったら読んでやってください。
    まだ未定 勤め先の路線には最近新しく出来たホテルがある。外資系のオシャレなやつだ。黒と白を基調に、吹き抜けのエントランスは小洒落てるな、と芸術に疎い俺でもそう思う。同僚の無口な奴は「おい、なんだ?俺の真似か?」とかブツブツ言ってたな。黒と白のストライプは全部自分だとでも思ってるのかね。だけど、自分の好きな奴からのお茶の誘いには即飛び乗って「おい、不死川。あのホテルはとても雰囲気が良いぞ。何より落ち着くな。やはり色のコントラストが良い。」と手のひらを返すどころか、全身ひっくり返ってんじゃねえのか?くらいの勢いで話し始めやがった。話半分に書類の整理を始める俺の腕を掴み、くるっと自分の方に向きを変えて、まだ話す。「そしてな!彼女は目当てのアフタヌーンティーを俺の分も予約していてくれてな!紅茶やコーヒーもうまく、沢山話す彼女はとてつもなく可愛らしく、愛らしく…」…始まったな。小さなため息をついて、顔の向きを変える。まだ続く…「そして、あのシックな建物の中でカラフルで美しいアフタヌーンティーのケーキの数々!小さいが全て甘さ控えめで美味かった。…そして、彼女がな…」まだまだ続く“彼女”の観察日記を右から左に受け流しつつ、そのホテルに行ってみたくもなった。
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