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    Q_hana9

    @Q_hana9

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    Q_hana9

    PROGRESSアンチ・コンスタンツェ⑤
    いずレオいず下敷き、いずあん結婚式の話。
    二人はどうして付き合って、どうして別れたのか。
    ※いずあん要素はほぼないけど、新婦の描写が少々あるので、ダメな方は逃げてください。
    ※嵐ちゃんの解釈と感情が迷走気味。
    5、新郎友人 鳴上嵐 あーあ。本当にイヤんなっちゃう。
     なんて正しくて、なんて美しい結婚式。永遠の愛を誓う男女の晴れ舞台。
    『間違いなんて初めからひとつだってありませんでした』っていう幸せな空気が会場を満たし、やがて少しずつ、アタシの心の中にまで侵食してくる。

     梅雨の合間に開かれた、泉ちゃんとあんずちゃんの結婚式。アタシは泉ちゃん――新郎側の友人として、この祝いの卓に座っている。
     今朝までの長雨が嘘だったかのように広がる快晴の空は、清く正しい男女の婚姻を神様が祝福しているからかしら――なぁんて、今日のお式は神前式じゃないんだけどね。
     六月吉日。アタシたち『Knights』全員が招待されて参列する人前式は、本当に親しい相手だけを集めたような三十人程度の小規模なウェディング。海辺の小さなゲストハウスで開かれている新婦の手作りらしい結婚式は、ゲストも場所も入れ替えずにそのまま披露宴へと場面を進め、もう間もなく、新郎友人代表からのお祝いのスピーチが始まるところ。
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    sayutaba18

    DONE大正浪漫時代のいずレオ妄想。
    妹の代わりにお見合いに行くレオくんです。
    「ルカがお見合い!?」
     今日一番の声が出た。すごく驚いてしまった。だって妹はまだ十六歳になったばかりだ。結婚なんて早すぎる。
    「ルカだって、早く結婚して、いいお婿さんの所に行くのが幸せに決まっているじゃない」
     母が言った。それが女の子の幸せなのか? 全員結婚して同じレールの上を歩いて行かなきゃいけないのか? そこに本人の意思はないのか? なんだかそれは、ひどくつまらない。と思った。
    「あなただって早くお見合いして、お嫁さんをこの家に連れてきてくれない? こないだもお見合いをすっぽかして、先方はかなりお怒りだったのよ」
     そんなこと知ったことではない。おれはまだ二十歳そこそこで結婚なんてしたくないし、好きな子とちゃんと恋愛して、結婚して幸せになりたいのだ。月永家を継ぐ覚悟は出来ているけれど、それはまだその時じゃない。
    「ルカはそれでいいのか…?」
     ルカを見ると、はにかんだ顔で笑っていた。きっと嫌なんだろうなと思った。どこの誰かともわからないやつと急に生涯を誓って無理矢理結婚させられるなんて、自分だったら絶対ごめんだ。そうだ、いいこと考えた。ようはお見合いを台無しにしてしまえばいいん 2461