恋をした親友がウザい「アレスーーー!!!」
鍛錬中に遠くからもの凄い勢いで走ってきた半神半人の親友を見て、アレスはまたかとため息を着いた。
「聞いてくれ!アレス!!」
「あー。とりあえず、汗を拭かせてくれ」
「分かった!」
巨体をそわそわさせながら今か今かとアレスを待つヘラクレスにアレスは二度目の溜め息を零した。
侍女達が用意してくれたお茶を飲みながら、アレスの良しを待つヘラクレスに思わず苦笑する。
「で?今度はどうした?」
アレスの言葉に、ぱぁぁあああっと顔を輝かせなが、ヘラクレスは口を開く。
「この前、ジャックとフレックとピクニックに行った時の事なんだがーーー」
この日は、フレックの思い付きでピクニックになった。
午前中に、フレックとジャックが作ったアスパラガスと空豆のタルトレット、スコッチエッグにチキンとタラゴンのサンドイッチ、デザートには摘みたてのベリーがたっぷりと使われたイートン・メス。
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