天竺葵の花言葉と共に~回転寿司~「すぐるー、なにこれ」
そう彼が指をさしたのは某回転寿司に置いてある景品の出る装置
「これはね悟、こうしてここの中に5枚お皿を入れると…」
私はそう会話をしながら食べ終わったお皿を銀色の投入口に入れていく
カシャン、カシャンと入れるたびに小気味の良い音をたてて下へ落ちていき5枚投入し終わったところで注文画面から賑やかな音が鳴りだした
店のオリジナルキャラクターが競い合うような映像が流れている
子供向けの映像の割に焦らす、なかなか結果をすぐには教えてくれない
ちらりと彼の方を見るとサングラスの隙間から何が起こるのか楽しみだと言わんばかりのキラキラとした瞳がそこにはあった
「ふふ」
初めて見るものに興味津々の子供みたいな表情に私は思わず笑ってしまった
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