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    唯野。

    @tan2tadano_kntm

    2023夏☀️🍉🌻🏊
    突如として夏五に沼ったアラサー
    自己満、駄文
    pass付きの時は18↑?‣‣yes/noで答えてください🫧

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    唯野。

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    ただ夏五が回転寿司でビッ○らポンするだけの日常

    #夏五
    GeGo

    天竺葵の花言葉と共に~回転寿司~「すぐるー、なにこれ」
    そう彼が指をさしたのは某回転寿司に置いてある景品の出る装置
    「これはね悟、こうしてここの中に5枚お皿を入れると…」
    私はそう会話をしながら食べ終わったお皿を銀色の投入口に入れていく
    カシャン、カシャンと入れるたびに小気味の良い音をたてて下へ落ちていき5枚投入し終わったところで注文画面から賑やかな音が鳴りだした
    店のオリジナルキャラクターが競い合うような映像が流れている
    子供向けの映像の割に焦らす、なかなか結果をすぐには教えてくれない
    ちらりと彼の方を見るとサングラスの隙間から何が起こるのか楽しみだと言わんばかりのキラキラとした瞳がそこにはあった
    「ふふ」
    初めて見るものに興味津々の子供みたいな表情に私は思わず笑ってしまった
    「なに笑ってるんだよ傑」
    「いや、なんでもないよ?あ、ほら悟画面を見てごらん」
    一瞬目を離した間に画面の中には”当たり”と表示されていて、一緒に嬉しそうなキャラクターも描かれている
    「なんか当たってんじゃん!」
    店内で出すには少し大きな声で悟がはしゃぐ
    それとほぼ同時に頭上からガコン!と機械が動く音がした
    「悟、さっきの辺りを見てごらん」
    そう伝えれば彼は疑いもなく素直に従った
    「なんかカプセル出てんじゃん!」
    「良かったね、これなかなか当たらないのに1回で当たるなんて流石悟だ」
    「なんだそれ」
    何言ってんだよこいつみたいな表情をされたが気にしない
    「あけてごらん」
    「ん」
    パカっとカプセルを開ける音がして袋に包まれた中身が出てきた
    今コラボしているのは小学生に人気のキャラクターらしい
    彼はどうやらそのキャラクターを知らない様でこう口を開いた
    「んだこれ、変なキャラクター」
    「こら、変じゃなくて可愛いだろ?」
    内袋から取り出したキーホルダーを目の前に持ってきて変な顔をしながら「今はガキの間ではこんなのが流行ってんのか」とつぶやいた
    彼は手に持っていたキーホルダーをそっとテーブルの上に置いておもむろに残っていた皿を銀色の投入口に入れ始めた
    「とりあえず残りも突っ込んでみようぜ」
    「そうだね、もうお腹もいっぱいだし入れてしまおうか」
    ガコガコと音をたてて私たちが食べた沢山の寿司の皿を飲み込む投入口
    余りの量に忙しなく注文画面からは抽選の映像が流れる
    投入した皿の量に比例して長い事大きな音楽が流れるものだから付近のテーブルからの視線を感じた
    大男2人、制服、それに彼の外見
    鳴り続ける音に対してだけではない視線を感じる、なんとも気まずい
    「さとる「なんだよ、これか?」
    そろそろ帰ろうと声を掛けると同時に彼が声を発した
    どうやら私に対してではない、通路側に目をやるとテーブルから少し顔が出るくらいの身長の子供が立っていた
    どうやら先程私たちが当たったキーホルダーが気になるのか物欲しそうに見つめていた
    それを見て彼は子供に声をかけたらしい
    「これ、好きなやつなの、いいなぁお兄ちゃんたち」
    そう子供がシュンとした表情を浮かべながら言うと彼は少し考えてこう言った
    「俺要らねえし、やるよ」
    「いいの?」
    「いいよ、その代わり大事にしろよ」
    シュンとしていた表情からは想像もできないほど目をキラキラと輝かせた子供に彼がキーホルダーを手渡した
    「ありがとうお兄ちゃん!」そういって子供は自分の元居た席へ戻って行った
    それを見送ってすぐ私たちも会計を済ませて店外へ出た

    「ん~、食った食った」
    そう言って彼は背伸びをした、大きなあくびもセットで
    生理現象か目尻には少しの涙が滲む
    「悟、良かったのかい?」
    「あ、何が?」
    「キーホルダー」
    一瞬何を言われたのか理解できないという様子でポカンとした表情を浮かべていたが先程の事だと気が付いたようで”あ~”と納得したような声をあげた
    「俺が持ってるより本当に欲しいやつが持ってた方が良いだろ」
    「それに俺はキーホルダーより映像の方が面白かったし」
    なるほど楽しんでいたのは結果ではなく過程だったのか、先程画面を真剣に見つめていた彼の表情を思い出す
    「悟は優しいね」
    そう笑いかければ少し頬を赤くして彼は頭を掻いた
    「んだよ、褒めても何も奢らねーよ」
    「酷いなそんなの求めてないよ、そうだゲーセン行こうよ」
    「あ?まあいいけど」
    「じゃ、行こう」

    **

    「何その携帯」
    「あ?これ?傑がゲーセンで取ってくれたやつ」
    満面の笑みを向けながらキーホルダーを見せつける彼にクラスメイトは呆れた顔をした
    「げぇ…で、何?しかもお揃いなんだ」
    「はは、良く見てるね流石硝子」
    私は携帯につけたキーホルダーを彼女に見えるように向けた
    「硝子もいる?」
    「お前らと一緒のはいいや、今度先輩とゲーセンで取るから金だけ頂戴」
    「取り合えず500円づつでいいぞ、この間教室でヤッてたのは黙っててやる」
    ニヤッと口角をあげて右手を差し出す彼女にはどうやったって敵わない
    「「どうぞお納めください」」
    「おう、まいどあり」

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