未定 感受性が強く、繊細で、神経質。そのくせ、感情表現が不得手。元来鋭敏で不器用な性質を持つグラエムが、マフィアの一員となったのは、齢十五のことだった。
「どこにでもいる、ありふれた野郎だよ」
俺達と同じ、肥溜めでしか生きられないクズの一人だとレーガンは言った。
しかし、グラエムの性質は、この世界の人間にしてはあまりに潔白なものだとコガルドは感じていた。
<めちゃくちゃ語るよ>
↓こんなのが書きたかったよ
グラエムと出会ったときは、レーガンの言うように「俺達と同じならず者」だと思っていたコガルドだが、十数年一緒にいてようやくグラエムの性質がなんとなくわかってきた。
グラエムは一般人よりは荒っぽいし社会への適応は困難に違いない。けれど、こちら側にドロップアウトしない道もあったろうに、かわいそうなやつめ、と心にもないことを呟いて笑うコガルド。
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