(内田視点の書きかけ)
この告白を断られたら、目の前の大好きな女の子を殺して、僕も死ぬつもりだった。
彼女を抱えて、綺麗な夕日に向かって、屋上からグラウンドへまっさかさまだ。
たかが高一の初恋が玉砕したくらいで、そんなに命を軽々しく扱うものじゃないと、偏屈なおじさんなんかは怒鳴るんだろうけど、当事者からしたら、人生で一番の、マジで命懸けの告白だったんだから仕方ない。
そして、僕の大好きな女の子には好きなヤツがいるのを僕は知っていたから、成功確率はほぼ0%、僕は今日を命日だと思って過ごし、最期だからと、朝から好物のデミオムライスを食べて登校したくらいだった。
つまり今日僕は死ぬつもりで学校に来て、授業を受けて、放課後を迎えたのだった。
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