鮮やかな侵食「い、色移りしたァ!?!?」
レックスの大声に微かに眉を顰めるナイト。その髪は、いつもの透き通るような銀色ではなく、鮮やかなピンク色。鋭く冷たい視線を携えた瞳は、青色でなくエメラルド色に染まっていた。
ある夏の日の早朝、スマホに2代目からの着信を受けたレックスは、「怪獣か!?」と慌てて電話に出た。
『いえ、怪獣ではないんですが……来ていただけますか!』
「え?あっ、おう!」
幸いにも怪獣の襲撃ではなかったようだったが、やたら切羽詰まった2代目の声にただ事ではないと着替えもそこそこに飛び出し、ジャンクショップに向かった。するとそこには色彩に違和感のあるナイト、ニコニコの2代目、ガヤガヤと話し込む新世紀中学生たちの姿があり___という顛末である。
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