星暦225/6/32誰かに肯定された気がする。
誰かがそばに居てくれた気がする。
「世界中の星の子が、大精霊様が、貴方の行いは悪だと言うかもしれない。でも、貴方は間違っていない。
例え世界が敵にまわろうと、僕はあなたのお傍に……」
…馬鹿な奴だ。俺は取り返しのつかんことをした。誰にも理解されんし、間違えだらけ。
雨林が死んだ時に、俺も死ねばよかった。
「そんな悲しいこと言わないでください。」
お前にはわからんだろ?俺の苦しみなんて。
「ええ、わかりません。」
…なら
「貴方はわかってほしいわけじゃないでしょう?」
……
「貴方の苦しみは貴方だけのものです。他人がそれを理解するなんてできない。
…けど、貴方の傍で…僕は泣けない貴方の涙になりたい」
…なんや、そりゃ。
「貴方の憤りや悲しみを肩代わりするなんて、僕では役不足です。」
…
「だから、傍で貴方の代わりに泣きたいんです。」
お前にメリットなんかないだろ。
「確かにそうですね。…貴方は僕の光(希望)なんです。」
… 意味が、わからん。
「大丈夫、大丈夫ですよ。愛しい貴方。たくさん笑ってください。僕が貴方の涙になります」
っ、なに、いって…、は、ははは…っ、ぅ…あ……
「…やっぱり、笑ってしまうんですね。」
困ったように泣き笑う誰か。
その涙がきらきらと輝いて、すごく綺麗だった。
…あいつの名前は、なんやったか。