ベッドタイム 体が軋む。
独り寝で今まで窮屈さを感じることなどなかったが、最近狭くなったシングルベッドは快適とは程遠い。それもこれも、隣で両手を大きく広げて無防備に寝息を立てている青年が原因だ。
「…………」
欲を発散し、すっきりしたが疲れを溜め込んだままの体が痛い。枕も毛布も奪われ寝返りを打つスペースも無く、ギリギリまで端に寄り縮こまって眠っていた俺は上体を起こし凝った首裏を摩り肩を揉んだ。
誰かと夜を共にし、同じベッドで朝を迎えるなんて考えてもみなかった。それも一夜限りではなく習慣になりつつある。相手はあのオクタンで、予想外の連続だった。
「ん、……クリプト」
目を覚ました彼が目を開けて仰向けのまま俺を見上げた。
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